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  • どう診る? どう育てる? 子どもたちの歯列と口腔機能
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    どう診る? どう育てる? 子どもたちの歯列と口腔機能

    小児歯科医と矯正歯科医が実践法を教えます
    著者: [著] 島津貴咲 [著] 林 亮助
    A4判変型 / 168ページ / 2021-10-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0833-6
    定価 8,580円(本体 7,800円+税10%)
    クイントコード:17980
    モリタコード:208040804
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    子どもたちの口腔の健全な育成のために
    小児歯科医と矯正歯科医の共同執筆による、子どもたちの歯列と口腔機能の「診かた」「育てかた」がわかる本。不正咬合の芽を早期に発見し、正常な機能や形態へと導いていくためのノウハウが、症例や実践法とともに現場目線で解説されている。子どもたち一人ひとりの発達段階や状態に適した歯列・口腔機能への予防的アプローチが学べる1冊。

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評者:葛西一貴(日本大学松戸歯学部特任教授)

 私は大学で歯科矯正学を専攻し,マルチブラケット法にて矯正歯科に従事してきた.当時は抜歯による矯正治療が主流で,不正咬合の予防の概念は教科書にはみることができたが,臨床の場では予防には振り向かなかった時代である.しかし,近年では矯正患者の若年化と口腔機能に問題がある子どもたちの来院が多くなってきた.そこで,子どもたちの不正咬合の原因が口腔機能と関係しているかについて疫学調査を基に追及してきた.本書は,私が「こんな本があったらいいな」と思っていた矢先に出会った,小児歯科医と矯正歯科医の連携による,子どもたちの口腔機能と歯列の問題の原因と現状,治療について解説した1冊である.
 Part 1 は「子どもの口腔機能編」である.子どもの口腔機能の見方,コミュニケーション,食べる機能をどう診るか,障害児への対応,矯正歯科医の視点からの評価のポイント,口腔機能の指導とトレーニングから成る.小児歯科と矯正歯科の両方の視点からまとめられている.これまでの書籍ではどちらかに偏っていたと感じているが,本書のスタンスは患者(子ども)中心となっている.
 Part 2 は「子どもの口腔トラブル編」である.ここでは小児歯科医が行うべき永久歯萌出トラブルの早期発見と対応について,そして乳歯の早期脱落および抜歯時の対応について多くの症例紹介し,解説している.
 各Chapterの終わりにはColumnがある.本文では記載できなかった関連する話題について簡潔にまとめられ興味深い.本文はもちろん, このColumnも必読であることを強調したい.これによって教科書的な固さが少し緩められ,読者にとっては憩いの時となるだろう.
 さて,最後のPart 3 は「予防型矯正治療編」である.「予防型矯正? 予防矯正のことか?」と思われるかもしれない.予防矯正は健康促進,特異的予防法として実施される.すべての不正咬合が予防できるわけではないのはご承知のとおりだが,多くの不正咬合は予防が可能ではないかと私は考えている.著者らはその目的を「将来的な本格的矯正を見据えた治療」と位置づけ,鼻呼吸がしやすい気道・舌房を確保し,舌と咀嚼筋活動を回復させることを最優先としている.とくにChapter 1 の「歯列不正の成り立ちを理解する」では,不正咬合の原因を「機能不全」と「機能過多」に分類し,わかりやすく説明している.
 本書の特徴は,小児歯科医と矯正歯科医が共同で口腔機能に着目し,子どもたちをどう育てるかに焦点を当てている点である.予防型矯正治療は意味がないと考える矯正歯科医もまずは手に取って読んでいただきたい.う蝕は減り,歯周病も減少傾向にある.近い将来,不正咬合も予防の時代となることに気づいてほしい.本書はそのことを問うているようである.小児歯科医・矯正歯科医はもちろん子どもたちの治療をしている一般歯科医にも読んでいただきたい1冊である.

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