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    加速矯正による治療期間短縮のコンセプト

    スピード矯正研究会ケースブック
    A4判 / 224ページ / 2024-01-10 発売
    ISBNコード:978-4-7812-0984-5
    定価 24,200円(本体 22,000円+税10%)
    クイントコード:19370
    モリタコード:208050919
    • チラシの価格表記は発行当時のものです。
    加速矯正の基本の「き」とテクニックが丸わかり
    矯正治療期間の短縮は、矯正歯科医師にとって永遠のテーマ。一般的な矯正治療では、とくに成人患者の場合、治療に長期間を要するが、本書で紹介する「加速矯正」は、一般的な矯正治療に適切な外科処置や装置をつけることで、約半年から1年半程度まで短縮できる。本書では加速矯正の主な術式と治療期間のコントロールを図った症例を術式別に紹介。初学者にとっては入門書として、経験豊富なドクターにとってはスキルアップのための実践書として最適な1冊。

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評者:浦野 智(大阪府・浦野歯科診療所)

 この本を手にした時,まずタイトルの明確さに驚いた.
 というのも,著者らの思いである「矯正治療の治療期間短縮」に特化した書籍であることが,瞬時に理解できるからである.
 つづいて序章,総論へと読み進むと,その理由が紐解かれ,著者らの積み重ねてきた思いが綴られている.海外では,矯正治療の期間短縮のオプションとして,コルチコトミーを併用した矯正治療が取り上げられることが多い.しかし,筆者の知る限り,日本国内では,この分野における矯正医と外科医との連携はいまだに少ないと感じている.
 その理由のひとつとして,この治療体系を学ぶ書物や情報が圧倒的に少ないことが挙げられる.今回ご紹介する書籍は,まさにその要望に応える1冊である.
 それでは,本書の内容に沿って紹介していきたい.
 CHAPTER 1 では,著者らが本書籍を執筆するにあたり,加速矯正に興味を持ち始めた原点に遡り,その後の寿谷一先生との運命的な出会い,さらにスピード矯正研究会の立ち上げなど,その解決法を模索してきた変遷が述べられている.この内容は,単にこの研究会の歴史が示されただけでなく,まさに日本における加速矯正の歴史が凝集されていてとても興味深い.また,歯の移動の原理から解説され,世界的な視野からみたコルチコトミー矯正の発展の歴史が示されており,中でもコルチコトミーに限らず,タイトルにも示されている治療期間短縮のための他の方法(矯正装置の改良やバイブレーション,レーザーの併用など)も紹介されている.読者がこの分野において,より多くの情報を得ることができるように配慮されている.
 CHAPTER 2 では,医科と歯科におけるエビデンス,ガイドラインに対する考え方の違いが,医科の視点から述べられている.
 現在,伝家の宝刀のごとく「エビデンス」という言葉だけが独り歩きしている感があるが,改めて医療におけるエビデンスのとらえ方と,それを基にしたガイドラインとの関連は,加速矯正の域を超えて,とても興味深い.
 つづくCHAPTER 3 においては,どのような加速矯正の方法を用いたかを軸として,23症例が統一されたフォーマットとともに多くの臨床写真で提示されている.
 治療方針,治療経過においては各症例において「なぜその術式を選択したのか?」「どの部位に, どのタイミングで適用したのか?」などが詳細に記されており,読者が治療を進めるうえでとても参考となり,考察で述べられている内容も興味深い.また,随所にちりばめられているColumnも, 本編に記載できなかったポイントが取り上げられ,読者の理解をさらに深めるうえで役立っている.
 これから「加速矯正」に取り組もうとする臨床医にとっては,必携の書籍である.

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