Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2012年2月19日

横浜歯科臨床座談会、食事指導勉強会100回記念例会を開催

会場には500名が参集し盛会となる

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる2月19日(日)、はまぎんホール ヴィアマーレ(神奈川県)において、横浜歯科臨床座談会(丸森英史代表)・食事指導勉強会100回記念例会「食事が変わる、歯肉が変わる、そして生活が変わる」が約500名を集め、盛大に開催された。横浜歯科臨床座談会は1939年に発足したスタディーグループ。グループ内には、さまざまな分科会があり、食事指導勉強会は1993年よりスタート。2011年5月で100回の例会を迎え、今回、記念例会開催の運びとなった。

 本会では、3つのパートで構成。食事指導によって変化した歯肉や、全身の健康へとつながったケースを臨床的な観点から紹介した「part1:歯肉が変わる」、砂糖の過剰摂取による身体への影響、また実際の食事指導時に活用している資料「食事についてのアンケート」「食事記録」「食事の点検表」などを解説した「part2:食事が変わる」が、会員の歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士らによって発表された。

 上記の各パートでは、特別講師として花田信弘氏(鶴見大教授)を招聘。「全身の健康に与える歯の健康と食事の問題」と題して、さまざまな食材の身体への影響や、う蝕と炭水化物との関係、また炭水化物摂取のコントロールが、う蝕予防および生活習慣病予防において共通するとして、GI値を指標とした食材選択について触れた。花田氏は、内科等では保健指導はなされておらず、栄養面を含めた指導ができるのは歯科医院であるとし、歯科医院を「街の健康ステーション」として推し進めていくべきであるとした。

 最後の「part3:シンポジウム 生活が変わる」では、丸森氏、花田氏、鈴木和子氏(食事指導勉強会代表、管理栄養士)、山本 静氏(野中歯科医院・歯科衛生士)、今村智之氏(神奈川県開業)がシンポジストとして登壇。食事指導の困難さや世代をまたぐ食事情の連鎖などについて語った。最後に丸森氏は、「今の社会は普通の食事ができる環境にない。特別なことをするのではなく、普通の食事ができるためのサポートが必要。それができるのは歯科医院である」などと、歯科の役割を述べた。