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2012年11月18日

日本大学歯学部歯科インプラント科 10周年記念シンポジウム開催

インプラント治療の最新技術と基本理念の双方が語られる

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 さる11月18日(日)、日本大学歯学部(東京都)において、日本大学歯学部歯科インプラント科 (萩原芳幸科長)10周年記念シンポジウムが、参加者約180名を集め盛大に開催された。

 最初に登壇した萩原芳幸氏は、発足から10年を迎える日本大学歯学部インプラント科の足跡および実績を詳説するとともに、当科およびインプラント治療の今後の展望を語った。

 次に、小川隆広氏(UCLA歯学部教授)が基調講演を行い、チタンのエイジングと光機能化によるインプラントの骨結合率向上効果に言及した。また、そうした効果により、従来よりも治療期間が短縮され、ショートインプラント、ナローインプラントをさらに有効活用できると述べた。

 午後は、船登彰芳氏(石川県開業)が自身の症例とその臨床成績を供覧しながら、光機能化インプラントを臨床で応用する際の具体的なポイントと、実際の効果について解説した。また石川知弘氏(静岡県開業)は、審美領域におけるインプラント周囲組織のマネージメントについて講演し、root submergence techniqueを始めとした各種外科手技のポイントを詳説した。また、最後は寺西邦彦氏(東京都開業)が、インプラント治療について欠損補綴の視点から考察し、自身が行ってきた有床義歯症例なども紹介しながら、インプラントを欠損補綴治療の一オプションとして適切に用いるための補綴設計について述べた。

 ディスカッションにおいては会場から多くの質問がなされたほか、今後のインプラント治療の展望、あるべき姿についての見解が語られるなど、終始盛況を博した。