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2016年10月30日

九州臨床歯科の会・KDM若手会・MMID ジョイントミーティング in 福岡開催

「失敗から学ぶ」をテーマに

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 さる10月30日(日)、福岡県歯科医師会館(福岡県)において、九州臨床歯科の会・KDM若手会・MMID ジョイントミーティング in 福岡(九州臨床歯科の会主催)が開催された。本ミーティングは、九州の3つのスタディグループが年に一度集まって行われており、本年度は「失敗から学ぶ」をテーマとして、落語家・粗忽家 勘々としても知られる池尻 敬大会長(九州臨床歯科の会会長)の司会進行のもと、笑いのある明るい雰囲気で進められた。

 特別講演は富澤直基氏(東京都開業)が招聘され、「リカバリーにおけるマイクロスコープの活用」の演題で行われた。氏がスタディグループで学んだことや、マイクロスコープを取り入れた自身の臨床の変化、マイクロスコープを活用したリカバリーケースが語られ、会場からは多くの質問が寄せられた。

 また、6名による一般講演が行われた。藤田英也氏(福岡県勤務・九州臨床歯科の会)は「根尖病変の対応に苦慮した症例」と題し、歯根端切除術のケースレポートを行った。大淵義晃氏(福岡県開業・KDM若手会)は「移植歯の選択に苦慮した1症例」と題し、すれちがい咬合となった口腔内において咬合支持のために移植歯を用いた症例を紹介した。西村秀一氏(宮崎県開業・MMID)は「いつもの総義歯 頑張る、しくじる、たどりつく!? 」と題し、『GDS総義歯の真髄』(クインテッセンス出版)で紹介されている義歯作製法の評価と、従来から行っているイボカップシステムでの義歯製作法について解説した。今林大輔氏(福岡県開業・九州臨床歯科の会)は「カリオロジー 過去の失敗に気付き、成長する」と題し、多くの文献をもとに自身の医院で行っている予防を中心とした診療と初期う蝕への対処法を紹介した。山口英司氏(熊本県開業・KDM若手会)は「プラークコントロールを中心とした歯周治療へ」と題し、保険診療において残存歯を極力残したいという患者の希望にそった長期にわたる義歯治療について解説した。小坂好史氏(宮崎県勤務・MMID)は「根分岐部病変EBM&Strategy」 と題し、根分岐部病変への対応と文献を元にした硬・軟組織の再生療法について語った。

 それぞれの講演後には活発な質疑応答が行われ、今後のますますの発展を期待させるミーティングとなった。