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2016年11月13日

ノーベル・バイオケア・ジャパン、セミナーを開催

世界的人気を誇るIñaki Gamborena氏を招聘し、4時間にわたる講演会を展開

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 さる11月13日(日)、グランフロント大阪(大阪府)において、「Immediate placement&Soft tissue esthetics Evidence based predictable protocol」(ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社主催)が満員となる140名を集めて開催された。

 本会は、数ヵ国語に翻訳されている世界的ベストセラー『evolution』の著者であるIñaki Gamborena氏(スペイン開業)を招聘し、予知性の高い最良の結果を得るためのエビデンスに基づく審美的なインプラント修復のテクニックを学ぶ場として設けられた。

 Gamborena氏の講演に先立って、中村茂人氏(東京都開業)と下田 徹氏(兵庫県開業)がインプラント治療を行った症例を供覧した。それぞれの症例に対してGamborena氏の講評が加えられ、壇上では積極的な意見交換が展開され、会場を沸かせた。

 午後はすべてGamborena氏の講演に充てられた。まず「Think Pink」という文言のテーマを掲げ、インプラント治療における軟組織移植の重要性を強調。結合組織採取部位の検討から移植片の設置方法、ヒーリングアバットメント形態の選択に至るまで細部にわたって氏の軟組織移植テクニックを披露した。「軟組織移植を成功させれば、ある程度の辺縁骨吸収があっても審美的には影響しない」と述べ、実際その言葉にふさわしいケースを供覧し聴衆を驚かせた。また、インプラント周囲に軟組織を移植する場合は、口蓋側切開ではなく頬側(唇側)切開を行うと軟組織の高さを保つことができると説明するなど、成功へ導くための実践的なアドバイスも送られた。講演後には会場からも多くの質問が発せられ、盛況のまま会の幕を閉じた。