2017年4月23日掲載

マルメ大学よりJonas Peter Becktor氏と神保 良氏を講師として迎える

O.S.I. Study Club 第20回 Conference in 東京が開催

O.S.I. Study Club 第20回 Conference in 東京が開催
 さる4月23日(日)、日本歯科大学九段ホール(東京都)において、O.S.I. Study Club第20回Conference in 東京(松田博文会長)が開催された。
 
 午前は特別講演1として、骨移植を含むアドバンスインプラント外科に関する研究で知られるJonas Peter Becktor氏(マルメ大口腔顎顔面外科部・口腔医学部准教授)が「頭蓋顔面の成長の諸相とインプラントオペを成功させる自家骨移植テクニック」と題した講演を行った。氏は、自家骨と他家骨を用いた骨増生について比較するとともに、自家骨を用いた骨増生のテクニックについて解説。また、インプラント埋入時のコンタミネーション、埋入窩のサイズと埋入トルク、オーバーヒーティングがインプラント埋入時における重要な要素であるとして、それぞれについて論じた。

 午後は特別講演2として、神保 良氏(マルメ大)による「インプラント周囲骨吸収の真実とは、発症要因を考察する」と題した講演が行われた。氏は、インプラント周囲炎を、"細菌を原因とするインプラント周囲の骨吸収"と捉え、それ以外のインプラント周囲骨吸収の原因となると思われる埋入部位の設定、セメント残留、インプラント体の破折、アバットメントコピー品の精度不足などについて多くの論文をもとに考察した。
 
 講演後のディスカッションは、松田博文氏(O.S.I会長、奈良県開業)が座長を務めて行われた。インプラント手術における抗菌薬の投与とビスフォスフォネート製剤服用患者へのインプラント埋入について、松本和久氏(北海道開業)、大門弘治氏(三重県開業)、Becktor氏、神保氏が日本、スウェーデンそれぞれの視点から討論を行った。

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