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2018年7月7日

第39回日本歯内療法学会学術大会開催

メインテーマは「現在そしてこれからの歯内療法の潮流―『マイクロエンド』と『再生療法』―」

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 さる7月7日(土)、8日(日)の両日、福岡国際会議場(福岡県)において、第39回日本歯内療法学会学術大会(阿南壽大会長、宇井和彦理事長)が開催された。前日からの悪天候の影響もあり、開催が危ぶまれたなか、天候も回復して無事開催の運びとなった。

 大会のメインテーマは「現在そしてこれからの歯内療法の潮流―『マイクロエンド』と『再生療法』―」。2日間にわたって一般口演、特別講演「再生歯科医療が根管治療を越える日」(井上 孝氏・東歯大教授)、シンポジウム1「マイクロエンドの足跡と展望」(座長:五十嵐 勝氏・日歯大教授/シンポジスト:古澤成博氏・東歯大教授、三橋 晃氏・神奈川県開業)、教育講演「倫理指針の改定とプライバシー」(永嶋哲也氏・福歯大教授)、ポスター討論、ランチョンセミナー、テーブルクリニック、デンツプライシロナ賞受賞講演「拡大した根尖孔を水酸化カルシウム製剤により閉鎖する―マイクロスコープにおける観察―」(木ノ本喜史氏・大阪府開業)、シンポジウム2「再生療法のサイエンス―細胞機能制御を起点とした歯内療法研究の最前線と臨床的ストラテジー」(コーディネーター:柴 秀樹氏・広大教授/シンポジスト:松崎英津子氏・福歯大、土屋志津氏・広大、伊藤祥作氏・阪大准教授、金子友厚氏・医歯大)、企業展示などが行われた。

 シンポジウムの2題のように、メインテーマに則った催しとランチョンセミナーやポスター討論では新しいバイオセラミックス材料が話題となっていた。とくにシンポジウム1「マイクロエンドの足跡と展望」ではシンポジストの古澤氏、三橋氏が大学教育者と開業医の立場からの講演。古澤氏は「いかに正確な根管治療を行うか」を教育者として考えた場合、教育の現場にもマイクロスコープは必須であることを力説。また、三橋氏は臨床家の立場から、診査・診断、明視野下での治療はもちろんのこと、患者へのプレゼンテーションにもマイクロスコープは必須のアイテムであることを述べ、自身の臨床ではそれにともなうアシスタントワークの教育も必要になっている現状を紹介。マイクロスコープを用いる治療に精通した歯科衛生士や歯科助手の存在も必須であることも述べた。