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2019年7月20日

オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(OJ) 2019年 年次ミーティング開催

Fereidoun Daftary氏を招聘し、生理的変化がインプラントに及ぼす影響について語られる

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 さる7月20日(土)、21日(日)の両日、日本歯科大学生命歯学部富士見ホール(東京都)において、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下OJ、石川知弘会長)2019年 年次ミーティングが「インプラントの経年変化と対応」をテーマに開催された。

 初日の午前は、今年の2月に開催されたOJミッドウィンターミーティングにて選出された6名の演者による会員発表が行われ、今井大喜氏(デンテックインターナショナル)、相宮秀俊氏(愛知県開業)、谷尾和正氏(大阪府開業)、神山剛史氏(埼玉県開業)、内山徹哉氏(東京都開業)、筒井祐介氏(福岡県開業)がそれぞれ講演した。

 午後は正会員コンテストが行われ、多保 学氏(埼玉県開業)、岡田素平太氏(東京都開業)、中村航也氏(京都府勤務)、平塚智裕氏(東京都勤務)が登壇し、前歯部への審美治療やリッジプリザベーションの新しい手法、患者のライフステージや高齢者を考慮したインプラント治療などのテーマで講演した。なお、OJ Awardは平塚氏が受賞した。その後、基調講演としてFereidoun Daftary氏(米国開業)が「Innovations in Osseointegration」のタイトルでオッセオインテグレーテッド・インプラントの歴史について語った。

 2日目の午前はシンポジウム1「生理的変化がインプラント補綴に及ぼす影響」が行われた。シンポジウム1では白土 徹氏(福岡県開業)、松島正和氏(東京都開業)、Daftary氏の3名が講演。ここでは、おもにインプラントと天然歯間に起こるオープンコンタクトや顎関節の生理的変化、さらに生涯にわたる頭蓋顔面の変化がインプラントに与える影響について議論された。

 午後にはシンポジウム2「(現時点での)臨床医ができる研究」と題し、日高豊彦氏(神奈川県開業)、船登彰芳氏(石川県開業)、そして三度Daftary氏が講演した。上部構造の修復材料に関する補綴的な考察や顎骨成長に起因すると考えられる合併症への対応、さらに欠損修復に対するインプラント以外の代替の選択肢についても言及され、聴衆に大きな衝撃を与えていた。

 別ホールでは、関 錦二郎氏(歯科技工士、関 錦二郎商店)、横谷亜希子氏(歯科衛生士、なかい歯科)、一柳通宣氏(歯科技工士、デンテックインターナショナル)、浅尾美幸氏(歯科衛生士、フリーランス)、本田貴子氏(歯科衛生士、フリーランス)による歯科技工士・歯科衛生士セッションが開催され、盛況となった。

 閉会の挨拶では副会長の瀧野裕行氏(京都府開業)が登壇し、来年の年次ミーティングはきたる2020年7月25日(土)、26日(日)の2日間にわたり、浜松(静岡県)にて開催される旨を発表し、大会の幕を下ろした。