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2020年5月30日

「RLEADS~dent.online~」開催

オンラインにおける歯科の可能性について熱く語られる

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 さる5月30日(土)、RLEADS発足オンライン記念講演「RLEADS~dent.online~」が、オンラインミーティングプログラムのZoomで開催された。RLEADSは「歯科におけるオンラインの可能性を読み(READ)、先導する(LEAD)」というコンセプトのもと、山田 翔氏(愛知県開業)を中心に立ち上げられたコミュニティである。

 当日は氏を含め、昨今の状況下で先駆的な取り組みをしている11名のパネリストが集結。藤久保元希氏(株式会社DentaLight代表取締役)による司会進行のもと、この2か月でどのようなチャレンジをしてきたか、今後どのようなチャレンジをしていきたいかという2点について、パネリストがフリップで提示した回答をふまえてフリートークをしていく形式で展開された。

 前者については、オンラインでの診療やセルフケア指導、歯科衛生士同士の相談会、Baby-Led Weaningに関するオンラインサロンの実施、診察券アプリの開発(進行中)、研修医向けのアクティブラーニングプログラムの構築などが挙げられた。こうした取り組みをつうじて、「家庭における患者の実際のようすがより把握できるようになった」「院長に言われて動くのではなく、スタッフが自ら考えて行動するようになった」「医療者と一般の人々が気軽につながれる場ができた」など前向きな変化も多数みられた。

 後者についても、歯科衛生士の勉強会のライブ配信、スタッフ教育用・患者教育用のコンテンツの作成、Zoomを使った研修などさまざまなアイディアが挙げられた。また、「これまでは来院患者への介入が中心とされていたが、オンラインでその対象がより広がる」「セミナーなどにおける講師・参加者の負担が減り、各自がディスカッションしながら参加しやすい」「気軽に参加できる一方で、参加者の責任も希薄になる可能性もある」など、オンラインの利点・課題にも言及された。さらに、オンラインでできることを追求することで、オフラインでなければできないことの価値が上がるといった示唆に富む発言もあった。

 パネリストのトークの合間にもチャット機能を使って参加者同士が会話したり、質問に対してパネリストがリアルタイムで回答したりするなど、まさにオンラインならではの熱い盛り上がりが見られた。このような状況だからこそ歯科の発信力を高める可能性も随所に垣間見られ、今後の展開にも期待が感じられる内容となった。