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2020年10月4日

第9回国際矯正歯科会議世界大会開催

「矯正歯科の視界を広げる-健康科学の始点としての矯正歯科-」をテーマに

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 さる10月4日(日)から6日(火)まで、第9回国際矯正歯科会議世界大会(第12回アジア太平洋矯正歯科会議、第79回日本矯正歯科学会学術大会併催、小野卓史大会長)が、World Federation of Orthodontistsおよび公益社団法人日本矯正歯科学会主催により「矯正歯科の視界を広げる-健康科学の始点としての矯正歯科-」をテーマに開催された。

 本大会は当初、10月4日(日)から7日(水)の3日にわたってパシフィコ横浜(神奈川県)で開催予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響による対面での開催を中止し、オンデマンドによる事前録画等方式でのバーチャル開催の運びとなった。

 開会式では冒頭、世界矯正歯科連盟(WFO)理事長のDr. Allan R Thom(イギリス)によるスピーチが行われ、続いて小野卓史氏(医歯大)による開会宣言、森山啓司氏(日本矯正歯科学会学術大会理事長、医歯大)およびDr. Zhou Yanheng(アジア太平洋矯正歯科会会長、中国・北京大)による挨拶が行われた。

 初日はWFO名誉会員の黒田敬之氏(医歯大名誉教授)による「エビデンスに基づいた矯正歯科治療─エビデンスとは何か?」と題し、WFO基調講演が行われた。

 矯正歯科医向けプログラムは全31テーマが用意され、Dr.Ravindra Nanda(米国・コネチカット大)は「2020年の臨床矯正におけるバイオメカニクスの意義」について、Dr. James A.McNamara(米国・ミシガン大)は「混合歯列初期の拡大:努力の価値があるのか?」について、Dr. Zhihe Zhao(中国・四川大)は「クリアアライナーの欠点、リスクとその対策」をテーマに、世界の著名な演者約80名による講演が行われた。

 アジアの著名な演者13名が講演するAPOSプログラムでは、飯田順一郎氏(北大特任教授)と清水典佳氏(日大特任教授)が講演を行った。

 また、歯科スタッフ向けプログラムでは、筋機能療法やデジタルテクノロジーなどの今話題のトピックスについて講演が行われた。そのほか、国際矯正歯科専門医シンポジウムでは、世界の専門医制度について最新情報の紹介がなされた。

 そのほか、約700演題のEポスター発表、40社以上の企業が参画したバーチャル展示など、多彩なプログラムが設けられ、世界大会にふさわしい充実した内容であった。

 なお、本大会では11月3日(火)までWEBサイトhttp://www.wfo2020yokohama.org/jpn/にて常時視聴することができる(要参加登録・有料)。