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2020年10月28日

日歯、2040年を見据えた歯科ビジョン第4回検討会を開催

ビジョンの実現に向けた具体的なアクションの展開へ

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 さる10月28日(水)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による2040年を見据えた歯科ビジョン第4回検討会が開催された。

 第4回となる本検討会は、2019年6月19日から外部の有識者も含めた「2040年を見据えた歯科ビジョン検討会議」で検討を開始し、2020年1月に発生した新型コロナウイルス感染症の影響で、作業は一時中断したものの、その後の編集会議を経て10月15日に刊行された『2040年を見据えた歯科ビジョン―令和における歯科医療の姿―』(以下、ビジョン)の取りまとめや編集作業に携わった関係者が一堂に会した。新型コロナウイルス感染症の感染防止を考慮し、一部の外部委員と報道関係者はオンラインでの参加となった。

 開会後、挨拶の中で堀会長は「今回刊行したビジョンをまとめることが目標ではない」と述べたうえで、ビジョンの実現に向けて具体的なアクションを展開していくことを強調。また今回のビジョン策定の中で明らかになってきた課題の中で、特に高齢者の孤立や通院困難者への対応といった医療提供体制の確保や強化などがきわめて重要であるとし、スピード感をもって取り組む姿勢を示した。

 その後の協議では、2040年を見据えた歯科ビジョンをふまえた今後の展開について、外部委員による意見交換がなされた。その中で、荒井保明委員(国立がん研究センター理事長特任補佐)は、新型コロナウイルス感染症の影響による歯科受診控えによって口腔内環境が悪化している状況を指摘。「通院困難者の増加がコロナ禍によって前倒しで起きている。早期に体制化できるチャンスとして今回のビジョンを活用すべき」と述べた。

 なお、『2040年を見据えた歯科ビジョン―令和における歯科医療の姿―』は日歯ホームページからダウンロードすることが可能。