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2022年6月5日

日本臨床歯科学会東京支部、2022年度第1回例会を開催

土屋賢司氏による教育講演などが行われ盛会となる

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 さる6月5日(日)、日本臨床歯科学会東京支部2022年度第1回例会(大河雅之会長)が「咬合治療を成功に導くための包括的治療戦略」をテーマに、Web配信にて開催され、334名の視聴があった。

 当日は、武川泰久氏(埼玉県開業)の司会進行のもと、まず東京支部会長の大河雅之氏(東京都開業)が開会の挨拶に立ち、東京支部理事で、さる5月17日に他界した皆川 仁氏(東京都開業)に黙とうが捧げられるとともに、皆川氏の本学会ならびに歯科界への多大な功績が称えられた。

 つづいて、窪木拓男氏(岡山大教授)が登場し、氏が大会長を務め、きたる7月15日(金)~17日(日)に開催予定の日本補綴歯科学会第131回学術大会について紹介。日本臨床歯科学会との協定締結によって、7月の学術大会は日本補綴歯科学会が始まって以来の連携共催学術大会となる旨、そして今後の連携への期待を示した。

 その後、土屋賢司氏(東京都開業)による教育講演「咬合治療を成功に導く治療計画とその実践」が行われた。氏は、咬合治療を行う際に留意すべきポイントとして、中切歯のインサイザルエッジポジションの重要性を説くとともに、セファログラムを用いた症例分析により、咬合平面、咬合高径、咬合湾曲などを考慮して治療計画を立案することの大切さを症例とともに詳しく解説した。

 つづいて、会員による一般講演が行われた。演題、演者を以下に示す。

「咬合治療を成功に導くための包括的治療戦略」(松尾幸一氏、東京都開業)
「矯正治療後の顎位の不正に対し補綴的に改善を図った症例」(吉田茂治氏、埼玉県開業)
「不正咬合に対して顎位を考慮し口腔リハビリテーションを行った症例」(中村茂人氏、東京都開業)
「下顎側方偏位を伴う骨格性3級症例に対するインターディシプリナリーアプローチ」(林 丈裕氏、東京都開業)

 いずれの演者も、セファロやCT、MRIなどを用いた症例分析のもと、矯正治療やインプラント治療、補綴治療などにより咬合再構成を行った症例を供覧し、会場の参加者とともに熱いディスカッションが繰り広げられた。一般講演後、土屋氏が再び登壇。オープンバイト、ディープバイト、デュアルバイトを呈する患者の問題点とそれぞれの治療戦略を症例とともに詳細に解説した。

 最後に、東京支部副会長の北原信也氏(東京都開業)による閉会の挨拶が行われ、熱気に包まれたまま閉会した。なお、きたる11月26日(土)、27日(日)の両日、広島国際会議場において日本臨床歯科学会合同例会が開催予定であり、主催者である広島支部会員らが参加を募っていた。