Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2022年8月4日

GREEN’S ORTHO×「木曜の夜に」共同企画、若手のためのアライナー矯正治療セミナー開催

「小児アライナー矯正治療 インビザラインファーストの可能性」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる8月4日(木)、GREEN'S ORTHO(小松昌平代表)とスタディグループ「木曜の夜に」(吉野智一代表)との共同企画「小児アライナー矯正治療 インビザラインファーストの可能性」がWeb配信にて開催され、約160名が参集した。

 GREEN'S ORTHOは若手のための学びの場として矯正歯科関連コンテンツを提供しており、スタディグループ「木曜の夜に」は矯正歯科医によるアライナー勉強会を毎週開催している。

 成人患者のアライナー矯正治療に比べ、成長期患者のアライナー矯正治療の知見があまり共有されていないという現状から企画された今回の講演は、講師として森本洋孝氏(大阪府開業)を招き、成長期の患者向けアライナー矯正装置・インビザラインファーストに関する知見と考え方を、実際の症例とあわせて解説するものである。

 本講演では、森本氏から個人的見解かつ現時点の考え方であり、多分に改良の余地があることを念押しされたうえで、小児矯正は「原因(舌位、口蓋の大きさ、姿勢、呼吸、習癖)」と「結果(歯列不正)」を改善することであり、そのうち結果へのアプローチとして「永久歯の萌出スペースの確保」「良好な顎間関係の獲得」「現時点での異常箇所の改善」「審美的改善」を目的として、アライナーの特長を活かしながら成長期患者に対し選択している旨が述べられた。

 また適応は患者の協力度と理解度、成長曲線の伸びを考えて8~10歳以上であり、特に犬歯の萌出スペースの確保が重要であること、製品の保証期間が1年半となっていることから導入のタイミングを考える必要性について述べられた。また、同一患者の成長や歯列不正の程度などによって結果にアプローチするアライナーと、原因にアプローチするアプライアンスを使い分けるという成長の見守り方についてもふれられた。

 主催者からは装置の素材について、また活動性の高い成長期の患者における装置装着で注意すべき点は何かなどの質問が寄せられ、本テーマへの関心が高いことがうかがわれた。


 GREEN'S ORTHOのホームページはこちら