2022年8月21日掲載

今里 聡氏が「最新の歯科材料を知ろう!~接着、修復から骨再生誘導まで~」をテーマに講演

大阪大学歯学部同窓会、第104回学術講演会を開催

大阪大学歯学部同窓会、第104回学術講演会を開催
 さる8月21日(日)、大阪大学歯学部同窓会(谷口 学会長)による第104回学術講演会が、大阪大学歯学部記念会館(大阪府)およびWeb配信にて開催された。今回は講師に今里 聡氏(阪大大学院歯学研究科科長)を迎え「最新の歯科材料を知ろう!~接着、修復から骨再生誘導まで~」をテーマに行われた。本会は今里氏のIADR(International Association for Dental Research:国際歯科研究学会)の副会長就任記念も兼ねた講演会であり、冒頭ではIADRの歴史や歴代の日本人会長、日本での活動などを紹介した。

 続く講演では、「GPのための歯科材料マニア養成講座」として、「最新の接着&修復材料」「MTA系根管充填シーラー」「最新の骨再生用材料」の内容が展開された。今里氏は日々研究に携わる一方で25年の臨床経験をもつ異色の研究者。その経験から、スキルも大切だが歯科材料の最高のパフォーマンスを発揮させることも大切であるとして、各種マテリアルの特徴や有効性、効果を発揮するメカニズムなどを、多くのデータに基づき最新情報を交えながら解説した。いずれも日常臨床に直結する内容で、「1ステップと2ステップのセルフエッチング剤ではどちらが良いか」「シェード選択不要のコンポジットレジンは有効か」「MTA系シーラーと従来のシーラーではどちらが根管封鎖性が良いか」などについて明確に示した。

 会場およびWeb視聴者からの多くの質問にも答え、歯科材料の知識をいっそう深めることができる絶好の機会となった。

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