2022年8月26日掲載
「~知識を自信に! 知りたい情報が盛りだくさんの3日間~」をテーマに
サンスターオーラルフェス2022、Web配信にて開催

その中でもスペシャルオンラインセミナーブースでは、各講師によるセミナー講演、加藤正治氏(東京都開業)と寺前亜美氏(一般財団法人サンスター財団附属千里歯科診療所、歯科衛生士)へのインタビュー、サンスター歯科衛生士による座談会や工場見学が実施され、注目が集まった。
セミナー講演では、木野崎 萌氏(サンスター株式会社、歯科衛生士)が「フッ化物の有効活用について」と題し、う蝕を予防するためには、歯面にフッ化物イオンを滞留させておくことが重要として、低濃度フッ化物と高濃度フッ化物を組み合わせ、効果が短期的な低濃度のフッ化物を高頻度、効果が持続的な高濃度のフッ化物を低頻度に使うことが効果的であると述べた。また、フッ化物には毒性があるが正しい用法で使用していれば急性中毒や慢性中毒になることはないことを強調し、フッ化物洗口剤のう蝕予防効果の高さについて紹介した。
また、小谷泰子氏(大阪府開業)は「ドライマウスへの対応~クリニックでできること~」と題し登壇。ドライマウスの基礎知識と対処法について、口腔粘膜トラブルに対するチェアサイドとセルフケアでの対応、保湿商品の選択のポイントに至るまで詳細に解説した。ドライマウスの患者には検査結果をトータルでみて、さまざまな方法の中から実行できることを探し、焦らずに治療を行うことが重要だと述べた。
さらに、野田めぐみ氏(一般財団法人サンスター財団、歯科衛生士)が「歯周病患者さんの長期マネジメントの実際~患者さんに寄り添う歯科衛生士を目指して~」と題して登壇した。長期症例は信頼関係を築くことからと述べ、患者とのコミュニケーションについて解説。長期の歯周病患者の症例をもとに、OHIのポイントを紹介した。
また、座談会「歯科衛生士を目指す皆さんへ~フレッシュDHが体験談を語る~」では、学生時代にやっておくべきこと、勉強法などを自身の体験をふまえて紹介。「めざせ! ハブラシコンシェルジュ~患者さんの症状にあったブラッシングレシピをつくりましょう~」では、サンスターの研究部、診療所、営業所で働く歯科衛生士がそれぞれの立場からのハブラシの見方を語り合った。
その他、小原愛海氏(一般財団法人サンスター財団附属千里歯科診療所、歯科衛生士)が「小児の健やかなおくちの成長のために」、関 善弘氏(福岡県開業)が「糖尿病から始めよう! 医科歯科連携の第一歩」と題して登壇し、3日間にわたって全国から参加者が参集する盛会となった。