2022年8月28日掲載

「歯周治療学から見たインプラント治療で考慮すべきこと」をテーマに

日本臨床歯周病学会、第90回関東支部教育研修会をWeb開催

日本臨床歯周病学会、第90回関東支部教育研修会をWeb開催
 さる8月28日(日)、日本臨床歯周病学会関東支部第90回教育研修会(清水宏康支部長)が「歯周治療学から見たインプラント治療で考慮すべきこと」をテーマにWeb開催された(Doctorbook Academyより配信:振り返り視聴は9月11日まで)。

 当日は、熱田 亙氏(東京都開業)の司会のもと、支部長の清水氏(東京都開業)がまず開会の挨拶に立ち、つづいて工藤 求氏(東京都開業)が本会の趣旨説明を行った。その後、清水氏、工藤氏の座長のもと、教育講演および特別講演が行われた。演題、演者を以下に示す。

・教育講演1「インプラント治療における基本原則とエビデンス」(井原雄一郎氏、東京都開業)
・特別講演1「大規模GBRを回避するためのリッジプリザベーション -強化フレーム付きTiハニカムメンブレンを用いたオープンバリアメンブレンテクニックの可能性-」(小田師巳氏、大阪府開業)
・特別講演2「GBR-骨造成における科学的知見と臨床応用(緒方由実氏、タフツ大歯学部歯周科准教授)
・特別講演3「Modern Flap Designs for Successful Vertical GBR」(Yong Hur氏、タフツ大歯学部歯周科准教授)
・教育講演2「最新の文献と細菌叢解析に基づくインプラント周囲炎への対応」(芝 多佳彦氏、ハーバード大歯学部口腔内科・感染・免疫学分野歯周病学講座)
 いずれの演者も、エビデンスに基づきながら示唆に富んだ講演を行い、その後質疑応答が行われた。

 つづいて、神山剛史氏(埼玉県開業)、雨宮 啓氏(神奈川県開業)の座長のもと、会員発表が行われた。演題、演者を以下に示す。
・会員発表1「咬合崩壊を起こした慢性歯周炎の患者に対し包括治療を行った1症例(大橋智行氏、千葉県開業)
・会員発表2「デジタルフェイスボウトランスファー行いAll-on-4conceptにて咬合再構成を行なった1症例」(浅賀勝寛氏、埼玉県開業)
・会員発表3「インプラント治療と歯の移植~上顎洞挙上を伴う欠損歯列への対応の選択肢として~」(中山伊知郎氏、石川県開業)
・会員発表4「前歯部インプラント治療における結合組織移植の有用性」(奥田浩規氏、兵庫県開業)
 各発表後には、視聴者から寄せられた質問を中心に、演者を交えたディスカッションが行われ、教育研修会は盛会裏に終了した。
 
 なお、次回の第91回教育研修会は、きたる10月16日(日)、「メインテナンス患者さんにこそ行うオーラルフレイルの予防-歯科医院で取り組む口腔機能低下症の導入から管理まで-」と題してWeb開催予定。

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