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2022年11月13日掲載

講師に山本浩正氏を招聘し、「ペリオの愛し方」をテーマに

熊本県歯科医師会、熊本県歯科衛生士会が歯周病プロジェクト講演会を開催

熊本県歯科医師会、熊本県歯科衛生士会が歯周病プロジェクト講演会を開催
 さる11月13日(日)、歯周病プロジェクト講演会(熊本県歯科医師会、熊本県歯科衛生士会共催)が、熊本県歯科医師会館(熊本県)とWeb配信のハイブリッド形式で開催され、300名以上が参加した。講師には山本浩正氏(大阪府開業)を招聘し、「ペリオの愛し方」と題するテーマで講演が行われた。

 伊藤明彦氏(熊本県歯科医師会会長)による開会の挨拶の後、まず山本氏は2016年の熊本地震前に登壇予定であった講演会が中止となったことにふれ、前回の分も合わせた本講演会への意気込みを語った。また、これまで氏が上梓した歯周病に関する書籍21冊や連載記録が361か月となったことをはじめ、氏のバックグラウンドを含めた「山本の愛し方」などを披露するなど、冒頭から軽快なトークで参加者の注目集めた。

 講演については「患者さんの愛し方」「歯磨きの愛し方」「器具の愛し方」など、講演テーマに基づき実際の症例を供覧するとともに多数の文献も紹介しわかりやすい解説がなされた。また、メインテナンスにおける最大のリスクとして「中断」を挙げ、患者さんに定期的なメインテナンスを継続してもらうために何をすべきか、またセルフケアのオーバーブラッシングの弊害や患者さんに向き合う姿勢、歯科医師と歯科衛生士の両者に不可欠な歯科医療人としてのあり方など、多岐にわたる内容が披露された。

 最後には、AI(人工知能)にできそうな仕事について言及し、「AIにできない仕事の先に喜びがある」と述べ、臨床に従事する歯科医師や歯科衛生士に向けて「辞めたらアカン」とエールを送り、3時間にわたる講演会は大盛況のうちに幕を閉じた。

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