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2024年4月7日

日本臨床歯科学会、第9回総会・学術大会を開催

基礎から臨床までを幅広く取り上げた13演題、ポスター7題が並び盛況に

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 さる4月7日(日)、オービックホール(大阪府)において、日本臨床歯科学会第9回総会・学術大会(日本臨床歯科学会主催、本多正明大会長、大森有樹委員長、山崎長郎理事長)が開催され、日本全国から約350名が参集した。

 会場ではまず、総会として本年度と来年度の活動報告や審議事項についての採決が円滑に行われた後、13題の講演が行われた。以下に演題・演者を示す(講演順)。

1)教育講演「40名の総義歯長期経過症例(9年~29年)から人工歯と顎堤吸収の予後を科学する」(添島正和氏、熊本県開業)
2)講演(研究)「日本臨床歯科学会会員におけるラバーダム使用実態調査」(中山大蔵氏、石川県開業)
3)講演(研究)「歯面に対する保湿が歯の色に及ぼす臨床的影響」(高山祐輔氏、東京都開業)
4)講演(研究)「上顎前歯叢生の存在が歯周疾患に与える影響について」(上野博司氏、東京都開業)
5)講演(研究)「象牙質知覚過敏症におけるフッ素イオン導入法の最適条件と根面被覆術への応用性の検証」(綿引淳一氏、東京都開業)
6)講演(研究)「歯科用CTを用いた上顎結節の解剖学的検討」(宮本英欧氏、沖縄県開業)
7)講演(臨床)「酸蝕症により咬合崩壊した症例に対し咬合再構成治療を行った症例」(谷尾和正氏、大阪府開業)
8)講演(臨床)「骨格性下顎前突に対して外科,矯正, 補綴のインターディシプリナリーアプローチを行った症例」(本多浩二氏、大阪府開業)
9)講演(臨床)「「顎位を変更しocclusal cantを改善した一症例」(中島圭治氏、佐賀県勤務)
10)講演(臨床)「軽度骨格性Ⅱ級開咬に対して垂直的なコントロールとノンプレップベニア修復を含めたオクルーザルリハビリテーション:8年フォローアップ症例報告」(川原 淳氏、神奈川県開業)
11)講演(臨床)「矯正治療中にクリックを発現後アキシオグラフで顆頭位を修正し歯冠修復した症例(松尾幸一氏、東京都開業)
12)講演(技術紹介)「顎運動の可視化を検証~形態的側面と機能的側面から~」(秋田洋季氏、京都府開業)
13)教育講演「包括的治療における客観的基準の構築 —デジタル機器をもちいて—」(貞光謙一郎氏、奈良県開業)

 日本臨床歯科学会会員の気鋭から重鎮までが登壇し、基礎から臨床までを幅広く取り上げた本大会。スタディグループから学会化されて以来9年目、ますます層が厚くなる同学会の発展が感じられる内容となっていた。なお会場では、ポスターセッション7題もあわせて行われ、盛況となっていた。