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社会|2026年2月3日掲載

2日間にわたり山本浩正氏が登壇

PECベーシックオープンコース「ペリオの基礎から臨床まで10時間で一気にマスター」(大阪46期)を開催

PECベーシックオープンコース「ペリオの基礎から臨床まで10時間で一気にマスター」(大阪46期)を開催

 さる2月1日(日)、ブリーゼプラザ(大阪府)において、PECベーシックオープンコース「ペリオの基礎から臨床まで10時間で一気にマスター」(大阪46期、山本浩正主宰)が開催され、約70名が参集した。

 本コースは歯周病学や歯周治療学の基礎をしっかり学ぶコースで、2日間にわたって山本氏の講義で構成されている。今回は2日目として、病因論や口臭、歯牙解剖、シャープニング、抗菌剤などについての講義が行われた。

 特に大幅に時間を割いた細菌学では、「エコロジカル・プラーク仮説」を解説。この仮説は、細菌によって炎症が起きるだけでなく、炎症が起きることで歯肉溝浸出液やタンパク質の増加、pHや嫌気性の上昇など、環境(宿主)の変化も起きるというもの。さらに、環境変化によって生態系も変化し、健康な細菌叢(Symbiosis)は多様性が乱されて「Dysbiosis」な状態になっていくとした。

 歯周治療ではブラッシングとSRPでDysbiosisな状態からSymbiosisな状態に変化させ、それを維持していくのが基本である。しかし深い歯周ポケットなどでコントロールが難しい場合は病原性細菌が再集落化し、再びDysbiosisへと変化する。そのため、再集落を防ぐために、歯周組織のコントロールの主導権を細菌ではなく歯科衛生士が握ることが重要だとした。細菌への対応としては抗菌剤などの活用もあり、その基礎知識やさまざまな製剤の特徴などにもふれたが、バイオフィルム感染症に対しては機械的除去が基本であり、「抗菌剤はSRPの代わりにはならないが、SRPの効果を持続させる可能性はある」と位置づけた。

 病因論ではこの他、少数派の細菌が宿主の生体防護機構を攪乱してDysbiosisを引き起こす「キーストーン病原体仮説」なども取り上げ、その有力な候補である細菌がPg菌であるとした。Pg菌については特徴として、1)偏性嫌気性菌、2)グラム陰性菌、3)桿菌、4)付着装置(線毛)がある、5)宿主の攻撃をかわす、6)為害性のある物質(ジンジパイン)をもっている、7)ポケット上皮内に侵入する、8)短鎖脂肪酸やVSCを産生するなどを、詳しく解説した。

 イラストや文献を多数交えた山本氏独自の切り口によるわかりやすい解説に、参加者の熱心にメモを取る姿が見られた。

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