2026年9月号掲載
私のはじめての1本[Scene19] 歯周病専門医とインプラントの出会い
※本記事は、「Quintessence DENTAL Implantology 2025年No.1」より抜粋して掲載。
歯科医師人生のスタート
私は1987年に大阪歯科大学を卒業した。家業が歯科とはまったく関係がなく、卒業後の進路が定まらずに路頭に迷っていたところ、当時の歯周病学講座助教授であった今井久夫先生(後の歯周病学講座教授、大阪歯科大学学長・理事長)に声をかけていただき歯周病学講座に入局した。当時は歯周病学に特別な思いがあったわけではなかったが、歯周治療科で臨床に従事しているうちに歯周治療がとても楽しいと感じるようになり、ほぼ毎日フラップ手術を行っていた。歯周病とは歯の萌出部位つまり歯肉溝から感染が始まり、やがて歯周ポケットが形成され歯の周囲で感染性炎症が重篤化していく疾患であり、当時の私は日々この歯の周囲の感染という問題と対峙していた。