<b><font color='green'>第6回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム</font></b>

　さる6月7日（土）、JAホール（東京都）において、第6回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム（読売新聞社、日本歯科医師会主催）が開催され、一般市民約450名が参加した。　テーマは「おとな世代こそ必要なオーラルケア～生活習慣を見直して一生付き合える歯を～」。会場では、まず田上順次氏（医歯大教授）が本テーマに沿った基調講演を行い、虫歯や歯周病の解説、ライフステージにあわせた口腔ケアの方法などをわかりやすく語った。　引き続き、プレゼンテーションとして川口陽子氏（医歯大教授）と向井美惠氏（昭和大教授）がそれぞれ登壇。川口氏は、口臭の原因や種類、問題点や解決方法などについて詳説した。向井氏は、よく噛んで食べることは誤嚥、窒息、肥満の予防になると述べ、口の機能を上手に動かすコツを身振り手振りで解説した。　最後に、パネルディスカッションが行われ、田上氏、川口氏、向井氏、渡辺　徹氏（俳優）が参加した（コーディネーター：南　砂氏（読売新聞編集委員））。あらかじめ参加者に配られていた「お口の健康のためのチェックリスト」に基づき、生活習慣と口腔内環境との関わりについて意見交換がなされた。渡辺氏は「家族で同じ歯科医院へ通っている」などと、みずからの歯科医院通院体験などを語り、会場の参加者に代わって、正しい歯ブラシの選び方、口腔内のメインテナンス方法などについて積極的に質問していた。　会場内では、参加者の身を乗り出して講演に耳を傾ける姿や真剣にメモをとる姿が見られ、オーラルケアに対する意識の高さがうかがえた。