社会|2026年10月23日掲載
斎田寛之氏が「歯を残すために、何をみて、どう考えるか」をテーマにWeb講演
クインテッセンス出版株式会社、第96回WEBINARを開催
さる10月21日(水)、斎田寛之氏(埼玉県開業)によるWEBINAR#96「歯を残すために、何をみて、どう考えるか」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは、斎田氏らの著書『ペリオ教室1』(小社刊)の内容をベースに行われた。
斎田氏は、まず歯周治療の流れや、患者自身を見る「ひと」、一口腔単位で反応を見る「くち」、一歯単位で状態を見る「は」の3つの視点について説明。また、歯周病症例における一歯の診断について、デンタルX線写真からどれだけ病態を把握できるかが重要で、歯槽頂部歯槽硬線の消失の有無、歯根膜腔の拡大、骨梁像の不透過性の亢進を確認するべきだとした。
次に、歯周病患者における個体差の予測について解説。ステージ分類およびグレード分類を示したのち、診断を行い該当するほうにチェックしていく歯周病症例の難易度予測チャートについて症例を挙げながら紹介した。
さらに、歯周病症例における「ひと」の要素に関して、患者のタイプ(無知、無関心、不器用、癖・ほぼ完璧)を把握してアプローチするようにしていると話し、複数の症例を供覧。継続的来院のためのポイントとして、歯周病は“治らない”疾患であり、状態が良くなってもあくまで停止している状態であることを理解してもらうようにすることを挙げた。
最後に、治りにくい歯周病症例を提示し、歯を残すプラス面・マイナス面および患者の希望も考慮して、さまざまな選択肢を考えたうえで判断するべきだとして、治療計画の立て方を再考した。
まとめとして、歯周治療は術者・患者の二人三脚で進めるものであり、特に重度歯周炎症例においては継続的SPT(Supportive Periodontal Therapy)の重要性が高く、歯を残すためには「ひと」、「くち」、「は」のそれぞれにおいて適切な読みと対応が必要であるとした。
なお、本Webセミナーの振り返り配信は、2027年1月21日まで購入が可能である。また、WEBINAR#97として、さる10月22日(木)、島津貴咲氏(東京都開業)を招聘し、「小児歯科を得意になろう~小児の臨床の悩みにお答えします~」が開催された(詳細は後日)。両セミナーの申込みはこちらから。