2019年8月4日掲載
歯科技工士を中心に約80名が参集
陶友会 the講演会part8「歯科技工は何処へ向かうのか?」開催

伊藤氏は「透過性、強度から考える様々なジルコニアの臨床応用」と題して講演を行った。以前と比較して透過性の強いジルコニアも販売され始めているなか、支台歯の変色や陶材を築盛するスペースを考えて適切にジルコニアを選択する重要性を解説した。続いて坂上氏は「小規模な自社ラボのIOS対応事例」と題して講演を行った。坂上氏は、歯科医院から口腔内スキャナーのデータが送られてきた場合にどのように対応しなければならないかを解説しつつ、CAD/CAMについてのさまざまなテクニックも紹介した。
今回の演者はともにCAD/CAMをベースに日々の臨床を行っているものの、その臨床のスタイルは大きく異なっていた。これはどちらが正しいのかという話ではなく、CAD/CAMの運用法には幅があり、それぞれの臨床スタイルに合わせることが可能であるということであろう。「歯科技工は何処へ向かうのか?」というテーマで企画された本講演会。CAD/CAMをすでに導入しているラボも、今後の導入を検討しているラボも、どうすればCAD/CAMを活用できるのかを考える良いきっかけになったのではないだろうか。