学会|2026年6月23日掲載

「補綴の力―知と技術の継承と創造する未来―」をテーマに

日本補綴歯科学会第135回学術大会開催

日本補綴歯科学会第135回学術大会開催

 さる6月19日(金)から21日(日)の3日間、ウインクあいち(愛知県)において、日本補綴歯科学会第135回学術大会(武部 純大会長、大久保力廣理事長)が「補綴の力―知と技術の継承と創造する未来―」をテーマに開催された。

 大会2日目に行われたシンポジウム1「保険収載された磁性アタッチメントの現在地と未来への展望」では、大会長の武部氏および田中譲治氏(千葉県開業)が座長を務め、永田和裕氏(NDc代表)、高橋正敏氏(北海道医療大学)、石田雄一氏(徳島大学)が登壇。保険診療における磁性アタッチメントの適用症例の選択、その構造やニッケルフリー歯科用磁性アタッチメント開発の成果、厚さ約1 mmの超薄型磁性アタッチメントとCAD/CAM技術の組み合わせによる新たな補綴装置開発の試みなど、2021年の保険収載から5年が経った磁性アタッチメントの現在と未来展望が語られた。

 また、2日目午後に行われたシンポジウム5「補綴前処置を極める」では、萩原芳幸氏(日本大学)および和田誠大氏(大阪大学)の座長のもと、新名主耕平氏(東京都開業)、菊池 毅氏(朝日大学)、犬伏俊博氏(大阪大学)、和田淳一郎氏(東京科学大学)が登壇。口腔外科、歯周治療、矯正歯科治療、補綴治療といった、演者それぞれの専門分野の視点から、予知性の高い補綴治療を達成するための「補綴前処置」について述べられた。また和田氏は、治療について患者の理解を得ることは「補綴前処置の前処置」にあたるとし、術者と患者との意思疎通の重要性を強調した。

 3日目のシンポジウム16「歯科訪問診療における補綴歯科診療に関する臨床指針の作成」では、澤瀬 隆氏(長崎大学)と猪越正直氏(東京科学大学)の座長のもと、吉川峰加氏(広島大学)、服部佳功氏(東北大学)が登壇。現在、診療ガイドライン委員会で作成を進めている「歯科訪問診療における補綴歯科診療に関する臨床指針」の現段階での成果が報告された。

 その他にも、「アクティブシニアに向けた補綴治療」をテーマに歯科医師と歯科技工士がペアとなり発表を行う臨床コンペティション、長きにわたる臨床経験をもつ4名のレジェンドが登壇したメインシンポジウム「補綴歯科の伝統を継承する」、臨床スキルアップセミナー、イブニングセッション、歯科衛生士セッション、ハンズオンセミナーなど数多くのプログラムが行われた。なお、一部のプログラムは、7月1日(水)よりオンデマンド配信が行われる。

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