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2024年2月21日掲載

星 憲幸氏が口腔内スキャナーの導入や臨床活用のコツを解説!

(株)ジーシー、GC Webセミナー LIVE・今だからこそ知っておきたい口腔内スキャナー入門を開催

(株)ジーシー、GC Webセミナー LIVE・今だからこそ知っておきたい口腔内スキャナー入門を開催

 さる2月21日(水)、オンラインセミナー「GC Webセミナー LIVE・今だからこそ知っておきたい口腔内スキャナー入門」(株式会社ジーシー主催)が、講師に星 憲幸氏(神歯大教授)を迎えて開催された。

 昨今では、歯科大学教育でのデジタル技術の導入はもちろん、歯科用VR機器の取り扱いなどもあり、歯科界でもデジタル化が急速に推し進められている。歯科でデジタルといえばCAD/CAMだが、今年より口腔内スキャナー(IOS)が一部で保険診療に取り入れられようとする動きがあり、口腔内スキャナーは今もっとも注目を集めている。その現状をふまえ本講演では、IOSの基本知識や利点、活用時の注意点、最新の機器の特徴や着目点などが、主に入門者向けに解説された。

 補綴物製作におけるIOSの活用にあたっては、スキャナー本体、パソコン、専用のソフトウェアなどで導入コストはかかるものの、従来のアナログで行う場合と比べてさまざまな利点がある。印象採得での患者への負荷の軽減や、補綴物製作時の工程数および時間の短縮、再現性の高い補綴物が製作可能(材料の収縮などによる変形がないため)などである。また、補綴物製作だけでなく診断・設計や患者への歯科保健指導にも有効であるとして、患者や歯科医院側にとってその恩恵は計り知れないとした。ただしIOSを導入したとしても、窩洞/支台歯形成や歯肉圧排などの適切な基本手技が求められることは従来法と変わらない。星氏は、その重要性を多くの写真を挙げながら具体的に解説した。さらには、より良い補綴物製作にあたっては歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士の密な連携も大切で、それぞれの立場で意見を出し合う際に、多方向から見ることができる三次元データを有効活用してほしいとした。

 講演後に時間を超過して行われた質疑応答では、歯肉縁下マージンがある支台歯のスキャニングのコツや、開口量の少ない患者や唾液が多い患者への対応など、臨床ノウハウに関する質問が多々あがった。なお、本セミナーには約500名が申し込みをしており、注目度の高いセミナーとなった。

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