学会|2026年7月21日掲載
AAOのグローバルリーダーStella Chaushu氏を招聘
第85回東京矯正歯科学会学術大会が開催
さる7月16日(木)、有楽町朝日ホール(東京都)において、第85回東京矯正歯科学会学術大会(小野卓史会長・大会長)が開催された。本大会では特別講演(3題)、一般口演(11題)、症例展示(3題)、症例報告(26題)が行われた。
冒頭に小野氏が開会の辞を述べ、参加者への謝意と本大会を迎えられた喜びを伝えた。また、AIなどの技術が急速に進歩する今こそ矯正歯科治療を見直す時期にあるとの認識を示し、患者のQOL向上を学会として目指していく考えを述べた。
会員による一般口演の後に行われた特別講演では、Stella Chaushu氏(イスラエル・ヘブライ大学)が「Molar Eruption Failure: From Diagnosis to Clinical Decision-Making」と題して登壇した。氏は、犬歯や第三大臼歯に比してトピックとなることの少ない第一・第二大臼歯における萌出障害を取り上げ、その原因として萌出スペースの不足やアンキローシス、原発性萌出不全、萌出路の異常などを挙げて解説した。また、診断の誤りや不十分な治療計画は「隣在歯への医原性の損傷などを招く」と述べ、さまざまな年代および成長期の症例を供覧しながら、良好な治療結果を得るための明確な診断体系とエビデンスに基づく治療戦略について述べた。
国内演者による特別講演では、友成 博氏(鶴見大学)による「国民が求める広告可能な矯正歯科専門医制度の構築に向けて」が行われた。本講演では今年3月に改定された「専門医制度規則・施行細則」に基づき、矯正歯科専門医の広告や新規・更新申請に関わる事項や主な変更点について解説された。続いて行われた中納治久氏(昭和医科大学)による「矯正歯科専門医における共通研修について」では、専門医の新規・更新申請時に必要となる歯科専門医共通研修の受講要件や単位取得方法について解説された。
最後に林 正樹副会長による閉会の辞が述べられ、本大会は盛会裏に終了した。