企業|2026年9月15日掲載
「Face Driven × AI Dentistry ドクターの判断を支援し、患者理解を深める次世代AIソリューション」をテーマに
RAY Symposium 2026、東京にて盛大に開催
さる9月13日(日)、東京ポートシティ竹芝(東京都)において、株式会社RAY JAPAN(川松上総代表取締役社長)による「RAY Symposium 2026」が、全国から200名以上の参加者を集めて開催された。
今回のシンポジウムには、歯科臨床の第一線でデジタル技術を活用する9名のエキスパートが集結。IOS、CT、フェイシャルスキャナ、AIなど、急速に進化するデジタル技術を「導入しただけ」で終わらせず、臨床と医院経営の双方にどう活かすかを多角的に探した。
今回のテーマは、「Face Driven × AI Dentistry ドクターの判断を支援し、患者理解を深める次世代AIソリューション」。単なる機器のスペック比較ではなく、「そのデジタル技術が自院の診療をどう変えるのか」「本当に必要なシステムは何なのか」という、導入後の活用を見据えた視点が大きな特徴となった。
モーニングセッションでは、「Face-Driven AI Dentistry」をテーマに、顔貌データとAIによる次世代の診断・治療計画・患者コミュニケーションについて議論された。
座長の尾島賢治氏(東京都開業)は、アライナー矯正におけるフェイシャルスキャナ「RAYFace」の活用を中心に、診断精度の向上だけでなく、患者へのコンサルテーションや成約率をどのように高められるのか、その臨床的・経営的価値に迫った。
続いて、演者の中嶋 亮氏(東京都開業)が「Ray Solutionから導くうつくしい笑顔」、阿部公成氏(愛知県開業)が「顔貌データが変える全顎治療―フェイシャルスキャナの臨床統合―」、奥田浩規氏(兵庫県開業)が「Potential of Facial-Driven Approaches in the Esthetic Dentistry」をテーマにそれぞれ講演を行った。
アフタヌーンセッションでは、「Face-Driven Full Arch Reconstruction―顔貌データが変える、全顎治療の新常識」をテーマに、無歯顎症例を中心としたフェイシャルスキャナの臨床応用が取り上げられた。
座長の橋村吾郎氏(東京都開業)は、「顔貌主導All-On-4」を軸に、フェイシャルスキャナ導入時のコストや運用上のハードルをどのように乗り越え、臨床の武器へと転換するのかが焦点となると述べた。
続いて、演者の安藤壮吾氏(愛知県開業)は「AI×Face scanが変える歯科臨床の新常識」、浅賀勝寛氏(埼玉県開業)は「Facial-driven approach ~anterior implant, All-on-4~」をテーマに、それぞれデジタル技術を活用した臨床の可能性を提示した。
イブニングセッションでは、「Digital Clinical Transformation」をテーマに、デジタル臨床のフロントランナー2名が登壇し、診断精度の向上と補綴治療の効率化を軸に、現代の歯科医療に求められるデジタル技術とその実践的な活用方法を紹介した。
小池軍平氏(神奈川県開業)は「AI-Powered Digital Dentistry with RAY CAD/CAM―AIが拓くRAY CAD/CAMの臨床価値と実践―」と題して講演。国内外のCAD/CAM市場を20年間注視してきた立場から、RAY社のシステムについて、オープンな汎用性、補綴精度、日本の医院に適した設置性、多彩なマテリアルへの対応などを評価し、1-Day Treatmentを支える選択肢としての可能性について解説した。
一方、井上敬介氏(愛知県開業)は「Face Driven Airway Dentistry―顔貌から読み解く、気道と成長のデジタル戦略―」と題して講演。CT、フェイシャルスキャン、デジタル解析を組み合わせ、顔貌・気道・成長を統合的に捉える診断アプローチを提示。さらに、デジタルデータを患者・保護者とのコミュニケーションに活用し、治療への理解や行動変容につなげる可能性についても解説した。
今回のシンポジウムでは、矯正、インプラント、補綴、審美、全顎治療、さらには気道・小児矯正まで、幅広い領域からデジタル技術の可能性を提示。「導入しただけ」で終わらせず、明日から実際の臨床でフル活用するための“正解”を考える1日となった。