社会|2026年9月15日掲載

外部講師として内山徹哉氏と吉木雄一朗氏を招き、会員発表も活発に

スタディグループ「THE MAS」、第1回オープン例会を開催

スタディグループ「THE MAS」、第1回オープン例会を開催

 さる9月13日(日)、ツドイコ名駅東カンファレンスセンター(愛知県)において、「THE MAS第1回オープン例会」(若杉俊通代表〔愛知県開業〕)が開催され、約50名が参集した。

 「THE MAS」は、2025年4月に愛知県で設立された新進スタディグループ。名称の「MAS」は「The Master of Advanced Study」の略であり、より高度な学びを追求し、臨床を究めていくこと、そして全国の同世代の気鋭歯科医師とともに切磋琢磨していくことを目標としている。現在、会員は約50名を擁し、すでに4回の例会を開催してきたが、オープン形式での例会は今回が初の試みとなった。

 今回の外部講師による演題・演者は以下のとおり。

1)「To All MicroGeneralists Leading the Next Generation of Dentistry-The Clinical Practice of Minimally Invasive Dentistry」内山徹哉氏(東京都開業)
2)「From Esthetic Assessment to Full-Mouth Rehabilitation A DESI-Based Approach to Comprehensive Treatment Plannini」吉木雄一朗氏(愛知県開業)

 内山氏は2時間にわたり、氏が提唱する「MicroGeneralists(マイクロスコープを日常臨床のすべてに活用する臨床家)」のコンセプトに基づき、マイクロスコープの選択法や歯科の各領域への応用法について詳説。「見える」ことによって得られる歯質の保存とLongevityについて強調した。また吉木氏は、「DESI(The Dental Esthetic Screening Index)」(Frese Cら、2019)と、「ORAS(Occlusal Reconstruction Assessment Score)」(吉木氏による)という2つのスコアリングシステムに基づく検査・診断・治療計画の実際を供覧。主に審美を評価するDESIと、咬合の要素を評価するORASを組み合わせることで、経験値の低い若手歯科医師にとっても適切な診断の助けになるとした。

 続く会員発表は、

1)「遺伝性エナメル質形成不全に対する審美的中長期予後を考慮した咬合再構成を行った一症例」丸山 優氏(愛知県勤務)
2)「永久歯先天性欠如患者に対し包括的診査・診断に基づき低侵襲な全顎治療を行った一症例」石川知堯氏(愛知県勤務)
3)「前歯部審美修復における Direct/Indirect Restoration の臨床的意思決定」若杉俊通氏(愛知県開業)

 の3題。丸山氏は、文献は存在するもののガイドラインは確定していない遺伝性エナメル質形成不全に対し、咬合挙上をともなうフルマウス症例を提示。石川氏は、5歯が先天性欠損、2歯が乳歯晩期残存という複雑な口腔内に対し、最低限の侵襲で補綴治療を行った症例を提示。そして若杉氏は、ダイレクト/インダイレクトの前歯部症例を多数提示しつつ、いずれの手法にも優位性があるとしながらも患者要素を考えたディシジョンメイキングが必要であるとした。

 会場ではいずれの演題に対しても活発なディスカッションが行われ、盛況となっていた。また、協賛企業による展示ブースも多数みられ、あわせて賑わいを見せていた。なお、第2回のオープン例会は、きたる2027年2月28日(日)に、渡邉泰斗氏(日本大学歯学部歯科保存学教室歯周病学講座)を招聘して開催予定とのこと。

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