社会|2026年7月22日掲載
歯周形成外科のスペシャリスト・Dr. Vanessa Frazãoによる懇切ていねいなレクチャーで好評を博す
iCEED、軟組織マネジメント2DAYSハンズオンを開催
さる7月19日(日)、20日(月)の両日、浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス(東京都)において、Dr. Vanessa Frazão(ブラジル開業)による「軟組織マネジメント2DAYSハンズオン」セミナー(iCEED〔Institute for Clinical Expertise and Evidence in Dentistry〕主催、小田師巳主宰)が開催された。
Dr. Frazãoは、ペリオ・インプラント分野を得意とし、特に軟組織移植をはじめとする歯周形成外科に定評がある歯科医師である。日本でこそ無名に近いもののブラジル本国はもとより、欧米では国際的なスピーカーとして広く知られている。本セミナーはiCEEDとして海外から演者を招聘した初めての試みであったが、応募が殺到し30名満席での開催となった。
熱心な講師の希望により両日朝8時からスタートした本セミナーは、大まかに講義パートと模型を用いたハンズオンパートの2部に分けられた。
講義パートでは、カルデサックやシストのような併発症の解説とその対応法、結合組織移植(CTG)後の患者指導など、成書や講演会などであまり言及されることのないテーマにもふれながら、M-VISTAテクニック(トンネルテクニックの一種)およびCoronally Advanced Flap(CAF;歯肉弁歯冠側移動術)を詳説し、これらを効果的に用いることでさまざまな歯肉退縮に対応できることを示した。
軟組織マネジメントでは、特に縫合が重要という氏の考えから、種々の縫合法と強固な結紮の作り方まで懇切ていねいに解説し、非常に多くの時間が割かれた。また、ハンズオンで用いられた模型は氏が考案したオリジナルのもので、今回のセミナーのために特別にブラジルより輸入された。ハンズオンの前には臨床動画に続いて氏による模型操作動画が流され、受講者はつねにモニターを見ながら手を動かすことができるように工夫も凝らされていた。
座学と実習が交互になるプログラムが組まれ、参加者たちが飽きずにメリハリのある内容となり、セミナー終了後には「地球の反対側のブラジルに行って学んでくるより余程お得だった」という感想も聞かれ、大満足のハンズオンセミナーとなった。