学会|2026年9月30日掲載
“Delivering health and predictability:Shaping the future of patient care”をテーマにのべ210名以上の座長および演者が豪華共演
European Association for Osseointegration(EAO) congress 2026開催
さる9月24日(木)から26日(土)の3日間、Centro de Congressos de Lisboa(ポルトガル・リスボン)においてEuropean Association for Osseointegration(EAO) congress 2026(Irena Sailer会長、Helena FranciscoおよびSérgio Kahn大会長)が、Sociedade Portuguesa de Implantologia e Osseointegração(SOPIO;ポルトガルインプラント学会)およびSociedade Brasileira de Periodontia e Implantodontia(SOBRAPI;ブラジル歯周病・インプラント学会)とのジョイントミーティングとして盛大に開催された。
本会は、インプラント治療における世界的権威たちが参集し、最新の研究や症例について講演するグローバルな学会で、年に1度欧州の主要都市で開催されている。
33回目の開催となる今回は3日間にわたって3つのPlenary(本会議、いわば大シンポジウム)と14のSession(日本でいうシンポジウム)が展開されたほか、若手主体のgeneral session、一般口演、企業フォーラム、SIPIOプログラムおよびSOBRAPIプログラムが最大14ホールに分かれて展開された。さすが欧州最大のインプラント系学会とあって、どの部屋を覗いてみても欧州を中心とした有名なレクチャラーの豪華共演が繰り広げられていた。なかでも注目を集めていたのは、審美領域における複数歯欠損症例の修復やインプラント周囲炎の治療、インプラント治療のダークサイドにフォーカスを当てた併発症ケース、即時埋入/荷重への挑戦など、インプラント治療の王道テーマといえるもの以外にも、メタルフリーを目指したジルコニアインプラントの現在地や治療を受ける患者のメンタル面などもケアする患者志向のインプラント治療の考察など、深掘りしたテーマのものが併存し、興味深いプログラム構成であった。近年、本邦においてもその傾向を認めるが、軟組織をテーマとしたセッションが増えている他、患者志向つまり個別型医療へと関心が移ってきていることも強く感じさせた。
最終日のPleanary3では、Daniel Buser氏(スイス)とDennis Tarnow氏(米国)というレジェンド2人が揃って登壇し大好評を博した。講演後に起こった鳴りやまぬスタンディングオベーションが印象的であった。
最後に、日本人歯科医師たちの活躍にも触れておきたい。初日のClinical team championshipで登壇した相宮秀俊氏(愛知県開業)をはじめ、2日目のClinical video competitionにおける丹野 努氏(栃木県開業)、菅田真吾氏、増田英人氏(ともに大阪府開業)、そしてBasic research1では福場駿介氏(東京科学大学)、Clinical innovations1で野中美江氏(兵庫県開業)の計6名が発表した他、さらにEAO master diplomaを授与された石黒大蔵氏(スイス・ベルン大学)、認定医試験に合格した筒井純也氏(大阪府開業)など、確かな足跡を残した。
3日間で26か国以上からのべ210名以上の座長および演者を集め盛大に開催されたEAO Lisbon 2026。2日目のプログラム終了後には参加者が大勢参加したホワイトパーティー(全身白色の着衣をドレスコードとする宴会)も開かれ、遅くまで歯科談義の尽きないリスボンの夜となった。
次回のEAO congressは、スペインの首都・マドリードにてきたる2027年9月23から25日の3日間で開催される予定である。