学会|2026年10月27日掲載
「未来を照らす光線 歯科治療とレーザーの交差点」をテーマに
第38回日本レーザー歯学会総会・学術大会が開催
さる10月24日(土)、25日(日)の両日、郡山市中央公民館・郡山市公会堂(福島県)において、第38回日本レーザー歯学会総会・学術大会(山田嘉重大会長、横瀬敏志理事長)が「未来を照らす光線 歯科治療とレーザーの交差点」をテーマに開催された。歯科医師、歯科衛生士ら約300名が参加し、盛会となった。
1日目、理事長講演「これからのレーザー歯学会とパラデンタルスタッフ(歯科衛生士)との関係性を考える~アンケート調査からみえてくるもの~」では、横瀬氏(明海大歯学部機能保存回復学講座保存治療学分野)が、歯科衛生士業務にレーザー歯科治療がどのようにかかわり、学会として提供できるメリットはどのようなものがあるかについて述べた。
続いて、日本歯科医学会特別講演「歯科の局所麻酔に関連する最近の話題」では、日本歯科医学会副会長の一戸達也氏(東京歯科大学名誉教授)が、新しい局所麻酔薬「アルチカイン塩酸塩」、メピバカイン塩酸塩製剤の適応拡大、歯科衛生士による浸潤麻酔について、これまでの経緯と現状を考察した。
特別講演「Beyond the Mouth: From Snoring Treatment to Systemic Health with Laser Therapy」では、Jason Pang氏(オーストラリア・シドニー開業、Fotonaレーザー オーストラリアマスタートレーナー)が、オールティッシュレーザー技術を生物学的根拠に基づく臨床ワークフローに統合する方法について、特にNightLase®療法、光生体調節療法(photobiomodulation:PBM)、およびリアルタイムの口腔マイクロバイオーム評価を中心に解説した。
2日目、安全講習会「レーザーの安全に関する疑問点の整理」では、大橋英夫氏(埼玉県開業)が、レーザーを安全に使用するための環境の整備や最新の情報・基準を確認することは、医療の安全に必須であることを述べた。
そして、シンポジウムでは、長橋泰次氏(秋田県開業)が「レーザーは根管治療を変え得るのか?―根管洗浄の現在地とその可能性―」、川名部 大氏(東京都開業)が「Er:YAG レーザーを用いた軟組織マネジメントの新戦略―EL-DGG による結合組織移植片採取―」と題し、それぞれ講演を行った。
そのほか、倫理講習会、認定講習会、パラデンタル対象認定講習会なども行われた。
なお、次回第39回日本レーザー歯学会総会・学術大会は、きたる2027年10月16日(土)、17日(日)の両日、まつもと市民芸術館(長野県)において、松本宜子大会長(松本歯科大学歯科保存学講座)のもと開催予定である。