2021年2月1日掲載
人生100年時代に必要な男性学
勝ち組歯科医の皆さんへ (第2回)
第2回:業界の常識は社会の非常識
社会的な地位が高い男性ほどありがちな勘違い
今回は、サラリーマンの皆さんを対象にした研修会などでよくお話しする「ポイントカード」の例をご紹介します。歯科医師の先生方は、歯科医師会や学会に所属していると思いますが、その中で貯めたポイントが業界外の社会でも使えると思っていませんか。
例えばビッグカメラのポイントカードをヨドバシカメラに持っていって「レジで貯めたポイントを使いたい」といっても無理なわけです。常識から考えてもわかることですが、じつは社会的な地位が高い男性ほどありがちなケースです。私が研究している社会学はマイナーな分野ですから、別に外に出てもほとんどの人が私のことを知らないと思いますが、歯科医師会や学会などでそれなりのポジションの先生方は、「先生」や「教授」と普段からよばれているがゆえに、そこで貯めたポイントが他の社会でも使えるという勘違いをしている人が多いと思います。心当たりのある先生方、ポイントカードには互換性はありませんので、くれぐれも気をつけてくださいね。
男性を立てるときに女性が言う「さしすせそ」に隠された真実
また、ある調査で「女性が男性を立てると、物事がうまく進むことが多い」という質問を設定したことがあります。この質問に関する回答については、女性の方が肯定的で、男性は女性と比べるとそこまで思っていないという結果となりました。つまり、女性は意識して男性を立てているのに、男性は普段から立てられるのが当たり前で、その立ててもらっているということにすら気づいていないのです。これは非常に大きな問題です。
そして、男性を立てるときに女性が言うと喜ばれる「さしすせそ」をご存じでしょうか。院長先生や歯科医師の先生方は、女性スタッフから「さすが!」「しらなかった!」「すごい!」「センスいいですね!」「そうなんですか!」といわれたことはありますよね。本連載の第1回目で「達成」と「逸脱」について説明しましたが、じつは「さしすせそ」には衝撃の真実が隠されていたのです。
それは大学で講義を行っていたときに私が「男性に『さしすせそ』を使用すると、調子に乗るかもしれないからなるべく使わないように」と注意したところ、1人の女子学生が「先生は、女性が男性をおだてることはダメとおっしゃいますが、女性が言う“すごい”は、じつは『すごい』のあとに『バカだね』が省略されているんですよ」といわれ、私は目が開く思いがしました。女性が男性を立ててくれていると思ったら大きな間違いなのです(笑)。
振り返ってみると、私自身が下っ端だったときに、威張っている先生に「すごいですね!」と言っているときは、もちろん本心ではないわけです。私と同じような経験したことのある先生方は多いのではないでしょうか。「こいつには言わせておこう」や「バカだな」とか思いながら「さすがですね」「すごいですね」など言っていたにもかかわらず、自分が言われる側になったときに真に受けるという構造が……(汗)。例えば「若いですね」もそうですよね。明らかに還暦を超えたであろう人に「若いですね。えっ!もう60歳なんですか」などと、お世辞を言っていたにもかかわらず、いざ自分が「若いですね」と言われる年代になると、「じつは秘訣があってね~」みたいに一人で舞い上がって、若さの秘訣とか聞いてもいないのに勝手に話し始めて「どうして真に受けているんだよ」となるわけです。
開業されている歯科医師の先生方は、自分たちで引退するタイミングを決める方が多いため、いまだに現役の方もいらっしゃると思います。しかし、歯科医師の先生方に限らず社会的に地位が高い男性ほど、人から言われる「すごい!」には裏がありますので、謙虚になる必要があることを忘れないでくださいね。
今回は、サラリーマンの皆さんを対象にした研修会などでよくお話しする「ポイントカード」の例をご紹介します。歯科医師の先生方は、歯科医師会や学会に所属していると思いますが、その中で貯めたポイントが業界外の社会でも使えると思っていませんか。
例えばビッグカメラのポイントカードをヨドバシカメラに持っていって「レジで貯めたポイントを使いたい」といっても無理なわけです。常識から考えてもわかることですが、じつは社会的な地位が高い男性ほどありがちなケースです。私が研究している社会学はマイナーな分野ですから、別に外に出てもほとんどの人が私のことを知らないと思いますが、歯科医師会や学会などでそれなりのポジションの先生方は、「先生」や「教授」と普段からよばれているがゆえに、そこで貯めたポイントが他の社会でも使えるという勘違いをしている人が多いと思います。心当たりのある先生方、ポイントカードには互換性はありませんので、くれぐれも気をつけてくださいね。
男性を立てるときに女性が言う「さしすせそ」に隠された真実
また、ある調査で「女性が男性を立てると、物事がうまく進むことが多い」という質問を設定したことがあります。この質問に関する回答については、女性の方が肯定的で、男性は女性と比べるとそこまで思っていないという結果となりました。つまり、女性は意識して男性を立てているのに、男性は普段から立てられるのが当たり前で、その立ててもらっているということにすら気づいていないのです。これは非常に大きな問題です。
そして、男性を立てるときに女性が言うと喜ばれる「さしすせそ」をご存じでしょうか。院長先生や歯科医師の先生方は、女性スタッフから「さすが!」「しらなかった!」「すごい!」「センスいいですね!」「そうなんですか!」といわれたことはありますよね。本連載の第1回目で「達成」と「逸脱」について説明しましたが、じつは「さしすせそ」には衝撃の真実が隠されていたのです。
それは大学で講義を行っていたときに私が「男性に『さしすせそ』を使用すると、調子に乗るかもしれないからなるべく使わないように」と注意したところ、1人の女子学生が「先生は、女性が男性をおだてることはダメとおっしゃいますが、女性が言う“すごい”は、じつは『すごい』のあとに『バカだね』が省略されているんですよ」といわれ、私は目が開く思いがしました。女性が男性を立ててくれていると思ったら大きな間違いなのです(笑)。
振り返ってみると、私自身が下っ端だったときに、威張っている先生に「すごいですね!」と言っているときは、もちろん本心ではないわけです。私と同じような経験したことのある先生方は多いのではないでしょうか。「こいつには言わせておこう」や「バカだな」とか思いながら「さすがですね」「すごいですね」など言っていたにもかかわらず、自分が言われる側になったときに真に受けるという構造が……(汗)。例えば「若いですね」もそうですよね。明らかに還暦を超えたであろう人に「若いですね。えっ!もう60歳なんですか」などと、お世辞を言っていたにもかかわらず、いざ自分が「若いですね」と言われる年代になると、「じつは秘訣があってね~」みたいに一人で舞い上がって、若さの秘訣とか聞いてもいないのに勝手に話し始めて「どうして真に受けているんだよ」となるわけです。
開業されている歯科医師の先生方は、自分たちで引退するタイミングを決める方が多いため、いまだに現役の方もいらっしゃると思います。しかし、歯科医師の先生方に限らず社会的に地位が高い男性ほど、人から言われる「すごい!」には裏がありますので、謙虚になる必要があることを忘れないでくださいね。