2026年4月6日掲載
それ、かくれ顎関節症かも 口を開けられない患者さんへの対応法(第16回)
第16回 痛み・顎・お口ぽかんの関連?
非歯原性歯痛(歯が原因ではない歯痛)とは
前回は、口腔機能を改善することによりブラキシズムによる咀嚼障害が改善した症例について解説した。今回は非歯原性歯痛、口腔機能発達不全症とかくれ顎関節症との関係について症例をもとに解説する。
非歯原性歯痛は、歯に原因がないにもかかわらず、歯に痛みを感じる疾患である。その半分以上は筋・筋膜痛による関連痛とされている。その痛みの特徴は、非拍動性の疼くような痛みで持続時間が長い。痛みは筋の酷使によって生じ、心理的ストレスで悪化するとされている1。筋肉が疲労するとトリガーポイントという圧痛点が形成され、関連痛を生じさせる。SimonsとTravellによるトリガーポイントと関連痛の発現部位のマッピング図が広く知られている(図1)2。