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歯科ビジョンのフォローアップに向けた議論が展開

2022年7月号掲載

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歯科ビジョンのフォローアップに向けた議論が展開

日本歯科医師会

有識者の立場から内部にはない意見が飛び交い盛会となった。
有識者の立場から内部にはない意見が飛び交い盛会となった。
 5月19日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による「2040年を見据えた歯科ビジョン」フォローアップ会議(以下、本会議)が開催された。本会議は、「2040年を見据えた歯科ビジョン」の「ビジョンの5つの柱」および課題の中で整理もしくは検証が必要と判断された6つの項目に対し、報告や議論を目的に開催された。

 堀会長は冒頭の挨拶で、『2040年を見据えた歯科ビジョン―令和における歯科医療の姿―』の刊行から約1年半の活動期間を総括。その後は、本会議資料をもとに報告内容の概要説明を行うとともに、本ビジョンが歯科界の今後の道しるべとして機能するよう舵を握り導いていく姿勢を示した。

 続いて、今回挙げられたの6つの議題について各担当理事よりそれぞれ目標や課題、取り組み内容などについて報告がなされた。

 その後は、外部委員の出席者らの意見交換が行われ、主に「ビジョンの5つの柱」や6つの議題を中心に、目標に賛同する声やそれぞれの有識者の立場からの所見や要望など、内部にはない発想や意見が飛び交い有意義な議論が展開された。なかでも、住友雅人氏(日本歯科医学会会長)より、「2040年への理想的な口腔環境について話し合いを重ねてほしい」との意見や、鈴木邦彦氏(元日本医師会常務理事)からは、地域包括ケアシステムの市区町村単位の構築や、多職種連携の推進における組織的な取り組み方への課題が述べられた。

 最後は、遠藤秀樹副会長による閉会の辞にて本会は締めくくられた。