「食」を支える歯科の新たな形
萬人一語
2020年1月号掲載
在宅介護者の3 割以上が男性という厳しい現実がある。男性は、明日から身内の介護を余儀なくされた場合、介護をする自信はあるだろうか。介護の中でも「食」への課題が多くある。献立を考え、買い物に行き、調理を行い、そして食事介助をする。命の源である「食」を支えることは想像以上に簡単ではない。 私は「食」にかかわる歯科医師として2014 年から「男の介護教室」を全国16 カ所で開催し、現在では12 カ所で教室を定期的に開催している。開催を希望する団体にそのノウハウを伝え、いわゆる暖簾分けのような形で地域に合った教室...