はじめに 　人生100年時代と言われるいま，政府の「骨太の方針」に「国民皆歯科健診」が取り上げられるなど，予防歯科に注目が集まっています．そのような背景のなか，本学部と名古屋市が連携し，歯周病予防のための啓発リーフレットを作成したので，本稿では，その取り組みについてご紹介しましょう． 名古屋市健康福祉局健康部健康増進課から愛知学院大学歯学部への要望 　2022年12月22日，愛知学院大学は名古屋市と包括連携協定を結びました．本学歯学部の担当は，「名古屋市総合計画2023」の5つの都市像...

第6話（最終回）：スーツに白色の靴下はありですか？ 身だしなみは足元から。“ぽんちゃん”の気になる「靴下」 　スーツ発祥地・英国では、社会人になるとスーツよりも先に高価なオックスフォード靴を購入しているようだが、彼らは身だしなみを整えるための靴の役割をよく知っているからだ。英国人は、眠るとき以外に靴を脱ぐ習慣はないので靴を大事にする気持ちが日本人より強いこともその要因と思う。 　最終回（今回）は、「身嗜みは足元から」の第2弾として“気になる”靴と足元に欠かせない「靴下」について述べてみ...

稚鮎のグリル、ヴィシソワーズ胡瓜（仕入れ状況によって変更あり）。 　斯界の美食家たちを差し置いて、美食都市・東京のグルメネ・タ・を紹介するのは気が引けるが、今回は私が15年通い続けているワインバル「葡萄酒場ICHIGOYA」をご紹介したい。名古屋に戻ってからも上京するたびに同店に足を運ぶ理由はズバリ「こだわり」が堪能できることに尽きる。　1つは、オーナーシェフソムリエの地元・新潟の契約農家から直送される野菜をはじめ、市場で仕入れた新鮮な食材の味を活かす「こだわり」...

第5話：クラシックスーツに相応しい靴 靴はその人の人格を表すって本当？ 　歯科関係者の皆さんは、一般の人より手先や「あしもと」などの細かいところに目がいくのではないだろうか。その「あしもと」の漢字には「足元」「脚元」「足許」「足下」の4通りがある。 　それでは、ここで問題。次の「あしもと」にはどの漢字が当てはまるだろうか？（解答は本文の最後に記載） 第1問：あしもとをすくわれる、あしもとを見る 第2問：あしもとが怪しい 第3問：あしもとを固める 第4問：あし...

第4話：ネクタイのディンプルと長さ 第一印象を決める要素「視覚・聴覚・言語」 　ヒトは、見た目で見知らぬ人を判断している。この「判断」とは、「その人を信頼できるかどうか」「能力があるかないか」などであり、これを第一印象とよぶ。「第一印象はよく見られたい！」でも、第一印象は「良くて当たり前」と考えてみてはいかがだろうか。なぜなら、第一印象はあとまで残りやすく、後の評価に大きな影響を与えるので、第一印象が良いと見知らぬ人との関係が良くなる可能性が高いからだ。 　皆さんの第一印象を決める時間はど...

第3話：ダブルorスリーピース、格式高いのはどっち？ スーツの格式順はスリーピース、ダブルスーツ、ツーピース 　学会や会議、講演の参加、打ち合わせなど、皆さんにとって重要な場における身だしなみで保障されるのがクラシックスーツである。1980年代から1990年代にかけて社会に出た私は、大きめのサイズでゆったりとしたシルエットのダブルのスーツが好みだった。当時、スーツを購入するときの条件は、動きやすくてお腹が出てきた時にも着られる大きめのサイズ。中学時代には背が伸...

第2話：黒色のスーツを着ていますか？ “黒のスーツ”は仕事で着てよいのか？ 　4月の新年度を迎え、先日近所の大学の入学式に来ていた男子学生のほとんどは、黒色のスーツを着ていた。学会でも、若い歯科医の多くは黒色のスーツを着る（写真1）。今回の「これが気になる」は黒のスーツが題材！　はたして黒色のスーツは仕事で着てよいのか？ 写真1　黒色のスーツを着ている歯科医の若い先生方をよく見かける。 　若い方の多くが黒色のスーツを着ているので間違っているわけ...

第1話：クラシック・スーツって古いスーツのこと？ “ぽんちゃん”が気になる歯科医療従事者の身だしなみ 　今から30年ぐらい遡る。私が口腔外科学講座の医員のころ、苗字から「ぽんちゃん」とよばれていた。今でも、先輩と会うと「ぽんちゃん」と呼ばれるが、なぜか嫌とは思わない。それどころか、「自分の過去がそこにあったのだ」とうれしく思うようになっている。　　さて、今回ご縁をいただき、Web限定記事で「好きなことを書きませんか？」と、思ってもいないお話が来た。ここまでの人生でこれほど光栄な依頼はない。あれやこ...