対面が減ることでマナーがより重要に （本記事は、「QDT 2020年」（12月号）より抜粋して掲載。） 　1月号から執筆させていただきましたが、今月号で最終回となりました。そこで、今まで掲載できなかった「ここだけは伝えたい」と思うマナーのお話をさせていただきます。 　今年は、新型コロナウイルスの影響で、仕事・生活・教育等すべてのことが一変しました。連載の初めに、社会人マナーに大切なことは「人間関係」「信頼関係」を築くこととお話ししましたが、コロナ禍において、対...

「新たな日常」における新たなマナー （本記事は、「QDT 2020年」（11月号）より抜粋して掲載。） 　中国・武漢で確認された原因不明の肺炎患者について、今年1月にWHOが新型コロナウイルス感染症であると発表してから、世界のすべてが激変しました。皆様におかれては、三密を避け、「ソーシャル・ディスタンス」を保ちながら、仕事も生活も「新たな日常」を過ごしておられると思います。 　さて、歯科技工士は日常の技工作業で「マスク」を使用していますが、それでも常時のマスク...

良識ある医療人・社会人として （本記事は、「QDT 2020年」（10月号）より抜粋して掲載。） 　社会生活上での基本的な知識を「一般常識」といい、言葉づかい・あいさつ・礼儀・ビジネスマナーなど多岐にわたります。私たち歯科技工士は、歯科医師・歯科衛生士・歯科医院受付・歯科ディーラーの方々などの歯科医療関係者と日常的にかかわっています。その中で先月号まででお話ししましたビジネスマナーが必要となってきますが、特に冠婚葬祭においては、ビジネスはもちろんプライベートでの...

取引先の歯科医師や歯科衛生士、プライベートでは友人や家族とはどうでしょう？ （本記事は、「QDT 2020年」（9月号）より抜粋して掲載。） 　「コミュニケーション」を辞書で引くと「気持ち・意見などを、言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い」とあります。自分の考えや思いを相手に理解してもらうように話すことは、私たちが生きていく「人間関係」を築くために欠かせないものです。職場内で業務を円滑に進めるには、上司・同僚・部下と仕事の進め方や作業内容を的確に伝えること...

歯科技工士を代表する気持ちで （本記事は、「QDT 2020年」（8月号）より抜粋して掲載。） 　歯科医院等の院内技工室に勤務している歯科技工士は患者さんと接する機会が多いと思いますが、歯科技工所の歯科技工士もシェードテイキングや義歯試適時の立ち会いなどで、患者さんと対面する機会が増えてきました。 　患者さんの中には、歯科技工士という職業を初めて知る方もおられるでしょう。そのような時、皆さんの対応のしかたで、患者さんの歯科技工士に対する評価が決まると言っても過...

あの時の感動を覚えていますか？ （本記事は、「QDT 2020年」（7月号）より抜粋して掲載。） 　皆さんは、初めて自分の名刺を手にした時の感動を覚えていますか？　私は社会人になった喜びと、公の場にて自己紹介する責任感で気持ちが高揚したことを覚えています。 　名刺交換には大切なマナーがあります。スマートな名刺交換ができるよう練習して、対外的な好感度をアップしましょう。また、歯科医院への訪問時のあいさつで押さえておきたい事項もお話しします。営業等で日常的に歯科医...

　「歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令」が令和4年3月31日、厚生労働省医政局より公布された。その中でデジタル技術を活用した歯科技工業務（コンピュータを用いた歯科補綴物などの設計）が自宅などで行えるリモートワークとして歯科技工士に認められたことにより、歯科技工士の働き方が今後大きく変化すると予想される。特に年々増加している女性歯科技工士にとって、働き方の選択肢が増え、離職率の低下につながることが期待される。 　リモートワークを行うためには、厚労省の「歯科技工におけるリモートワークの基本的な考え方...

無用な誤解を招かないために （本記事は、「QDT 2020年」（6月号）より抜粋して掲載。） 　ビジネスシーンにおいて、電子メール（以下メール）や手紙でのやり取りは重要です。マナーを知らずに送ってしまうと、相手に不快な思いをさせたり誤解を招いたりします。また、私たちのメールや手紙には個人情報が含まれることが多いので、特にセキュリティーには十分に注意して送らなければなりません。 電子メール 　メールは歯科医院（歯科医師）や歯科技工所（歯科技工士）への指...

電話1本の受け答えの大切さ （本記事は、「QDT 2020年」（5月号）より抜粋して掲載。） 　最近、若い人を中心に電話で会話することが少なくなり、スマホのSNSアプリでコミュニケーションをとっている方が大半かと思います。 　しかし、ビジネスのシーンでは、まだまだ固定電話がコミュニケーションの重要なツールです。直接、会って話をすることと同様に、電話での正しい会話ができなければ会社のイメージダウンにもなりかねません。また、電話による会話ではお互いに顔は見えませんが...

人の印象は会った瞬間に決まる （本記事は、「QDT 2020年」（4月号）より抜粋して掲載。） 　皆さんは「身だしなみはTPOを意識して」という言葉を何度か聞かれたことがあると思います。時（time）、場所（place）、場合（occasion）の頭文字をとってTPOといわれています。 　歯科技工所、歯科医院、講演会、勉強会等、いろいろな場面でふさわしい身だしなみを考えることが大切です。例えば、歯科関係の学会等に参加する際に、演者がスーツ、ネクタイを着用して...

わかりやすく正確な言葉遣いが不可欠 （本記事は、「QDT 2020年」（3月号）より抜粋して掲載。） 　職場では、言葉を通して意思を伝え合い仕事を進めていくのですから、わかりやすく正確な言葉遣いが不可欠です。また、社会生活において、他人と正しいコミュニケーションを取り、好ましい人間関係を作り上げるにも、適切な言葉遣いが大切です。 　数年前、「ファミコン言葉」というフレーズをよく耳にしました。コンビニエンスストアやファミリーレストランで用いられた間違った接客用語...

できる歯科技工士の第一歩、あいさつとは？ （本記事は、「QDT 2020年」（2月号）より抜粋して掲載。） 　「あいさつ」とは、辞書によると「対人関係を円満にし、社会生活を円滑にする」とあります。社会人の日常生活に欠かせない「あいさつ」は、人と人とが気持ちよく生活するためのツールであるともいえます。今回は、コミュニケーションの潤滑油でもある「好感のもてるあいさつ」についてお話ししましょう。 　歯科技工士学校在学中、就職試験を前にした皆さんは、担任や就職担当の...

連載のはじめに （本記事は、「QDT 2020年」（1月号）より抜粋して掲載。） 　私たち歯科技工士は、医療人としての使命感と誇りをもって、歯科技工所や院内ラボで歯科技工作業にひたむきに取り組んでいることはいうまでもありません。近年、これに加えて社会の一員、すなわち社会人として押さえておかなければならない、いくつかのポイントが重要視されるようになってきました。 　このたび、「歯科技工士のためのビジネスマナー講座」というタイトルの連載を1年間にわたり書かせてい...