2017年5月28日掲載

日本最大のスタディグループSJCDが学会へ移行

第1回 日本臨床歯科医学会 学術大会・総会開催

第1回 日本臨床歯科医学会 学術大会・総会開催
 さる5月28日(日)、都市センターホテル(東京都)において、第1回 日本臨床歯科医学会 学術大会・総会(東京支部学術大会併催、原田和彦大会長、山崎長郎理事長)が、350名以上の参加者を集め、盛大に開催された。設立から40年経過し、会員数が2,000名を超えた日本最大のスタディグループSJCDが、日本臨床歯科医学会へと組織移行された。本会は、移行後はじめて行われる学術大会である。

 開会の挨拶では、原田和彦大会長(東京都開業)と山崎長郎理事長(東京都開業)が登壇。日本歯科医学会の分科会への認定を目標としていくと、今後の抱負を語った。

 午前の部では、岡口守雄氏(東京都開業)が「マイクロスコープを用いた精密歯科治療」と題して教育講演を行った。前半では歯髄の保存、後半では根管治療に対するマイクロスコープの応用について解説。デンタルX線、CT像による診査・診断、『リクッチのエンドドントロジー』(クインテッセンス出版刊)においてDr. Ricucciが作成した鮮明な組織切片像を参考とした症例解説、動画を用いた術式の紹介、長期的予後の観察など、多くの内容が岡口氏の軽妙な話術で語られた。

 午後の部では、座長は山崎長郎氏、コメンテーターは土屋賢司氏(東京都開業)と大河雅之氏(東京都開業)が務め、天川由美子氏(東京都開業)、加部聡一氏(東京都開業)、高井基普氏(東京都開業)によるケースプレゼンテーションが行われた。ラミネートベニアを用いた前歯部審美修復、全顎的な咬合修復治療、Bite Eye(ジーシー社)やCTなどを用いた咬合接触状態、下顎位の解析などについて語られた。各プレゼン後には、会場ならびにコメンテーターからは多くの質疑がよせられた。熱気あふれる闊達な議論はSJCDらしさが感じられるものであった。

 最後に2016年度アワード受賞者の発表が行われ、SJCDアワードは内山徹哉氏(東京都開業)が、平林賞は山口文誉氏(神奈川県開業)と川原 淳氏(神奈川県開業)の両氏が受賞となった。
 
 なお、次回の第2回学術大会は、2018年7月に金沢において行われる予定である。

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