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2019年6月28日

海老名市歯科医師会、海老名市およびロッテ社と協定締結

歯と口を通じた健康推進で連携・協力

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 さる6月28日(金)、海老名市役所(神奈川県)において、海老名市歯科医師会、海老名市、株式会社ロッテによる「歯と口の健康づくりの推進に関する協定」締結式が開催され、鈴木仙一氏(海老名市歯科医師会長)、内野 優氏(海老名市長)、芦谷浩明氏(株式会社ロッテ執行役員ロッテノベーション本部中央研究所長)が参加した。

 本協定は、3者の相互連携・協力により、歯と口の健康づくりの推進を図り、市民らの健康の増進および健康寿命の延伸や地域社会の発展を目指すもの。(1)歯と口を通じた海老名市の健康推進事業、(2)歯と口を通じた市民の心と体の健康づくり、(3)歯と口を通じた市民の体の衰え(オーラルフレイル)を予防するための正しい知識の普及、(4)ガムを噛むことによる心と体の健康づくりの研究の推進、などについて連携して取り組むとしている。

 海老名市歯科医師会は、すでに4月から海老名市と連携し、市民のオーラルフレイル健診(同会会員の医院で、55歳以上の市民は500円、70歳以上の市民は無料で健診が受けられる)を実施。食べこぼしや、滑舌の低下など加齢にともなう口腔機能の低下から、咀嚼機能不全、心身の機能低下へとつながるオーラルフレイルについて先進的な取り組みを行っている。

 協定締結式で鈴木氏は「海老名市、ロッテ社とこのような協定を締結できたことはとても光栄なこと。人生100年時代という超高齢社会のなかで、体全体の衰えが口の衰えから始まることがわかってきたので、まずオーラルフレイルを改善しようという取り組みを行ってきた。今回、ロッテ社とタッグを組ませていただき、ガムによって、オーラルフレイルの検査やオーラルフレイルにならないように訓練することが期待でき、一緒になって地域社会に貢献していきたい」と協定への期待の言葉を述べた。

 本締結式では、1分間ガムを噛み、ガムの色の変化で咀嚼力を確認できる咀嚼チェックガム(ロッテ社製)の試供も行われた。ロッテ社の芦谷氏は、「噛むことでいかに市民の皆様が健康になっていくということを考えながら、このような協定を全国に広げたい」と抱負を語った。なお、同社が自治体と協定を結ぶのは今回が全国初である。