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2021年12月11日

(公社)日本顎顔面インプラント学会、第25回総会・学術大会を開催

「インプラント治療の安全哲学―新型コロナウイルス時代の新たな取り組み」をテーマに

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 さる12月11日(土)、12日(日)の両日、名古屋国際会議場(愛知県)とWeb配信のハイブリッド形式で、第25回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会(長尾 徹大会長、嶋田 淳理事長)が盛大に開催された。

 「インプラント治療の安全哲学―新型コロナウイルス時代の新たな取り組み」をテーマに、シンポジウム4題、特別講演1題、ランチョンセミナー3題、招聘講演1題、理事長招聘講演1題、一般口演、PPIS oral sessionおよびsymposium、スーチャーエキスパートコンテスト、ポスター発表、教育講演1題、アンケート調査結果発表、日本学術会議による市民公開講座など、多くの演題が披露された。テーマに「安全哲学」を挙げていることから、臨床的な講演よりは、予防、禁煙、教育といった演題が多く見受けられた。

 なかでも2日目に行われたシンポジウム3「インプラント治療の安全哲学」では、長尾大会長(愛院大教授)、大和 浩氏(産業医大教授)、稲垣幸司氏(愛院大教授)、埴岡 隆氏(福歯大教授)の4名のシンポジストが登壇し、インプラント周囲炎への喫煙の影響はすでに多くのエビデンスがあり、別途加熱式タバコ、電子タバコによる熱の影響もかなり大きいこと、学会としては歯科における禁煙外来の保険収載をめざしていることなどから、「禁煙外来を歯科でも積極的に!」というセンセーショナルな呼びかけとなった。

 またシンポジウム4「顎顔面インプラント治療に対する標準的治療と教育」では、立川敬子氏(医歯大)、川本義明氏(国際医療福祉大)、廣安一彦氏(日歯大新潟教授)、矢島安朝氏(松本歯科大特任教授)が登壇し、平成24年に保険導入された「広範囲顎骨支持型装置」および「広範囲顎骨支持型装置埋入手術」の適応と治療の実際が語られ、適応症の拡大を狙ったものとなった。