2023年7月16日掲載

コロナ禍により延期となった第8回、第9回大会を合同で開催

第8・9回合同SAFE学術大会開催

第8・9回合同SAFE学術大会開催
 さる7月16日(日)、17日(月)の両日、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)において、第8・9回合同SAFE学術大会(中田光太郎大会長、赤野弘明大会長、野阪泰弘主宰、米澤大地主宰)が開催され、約300名が会場に参集した。本大会は、インプラントのトラブル症例を検証する勉強会SAFE(Sharing All Failed Experiences)が主催する学術大会で、2020年に第8回大会がコロナ禍により延期となった以降、4年ぶりの開催である。

 1日目の「第9回:生物学的合併症」(赤野大会長)では、午前に歯科医師向けセッションと歯科衛生士向けセッション、午後に歯科医師/歯科衛生士合同セッションが行われた。以下に当日の各セッションテーマと演者を示す。

歯科医師向けセッション
■セッション1「大学におけるインプラント周囲炎に対する考え方」
座長:十河基文氏(阪大歯学部イノベーティブ・デンティストリー戦略室教授)
演者:和田誠大氏(阪大大学院歯学研究科准教授)、宗像源博氏(昭和大歯科病院インプラントセンター センター長)
■セッション2「インプラント周囲炎治療の実際」
座長:奥田裕司氏(大阪府開業)
演者:中居伸行氏(京都府開業)、畠山善行氏(大阪府開業)

歯科衛生士向けセッション
■第1部
座長:寺西香織氏(歯科衛生士、大歯大附属病院歯科衛生部)、中島 康氏(大阪府開業)
演者:東 奈緒氏(歯科衛生士、野阪口腔外科クリニック)、野阪氏(兵庫県開業)、石田未知氏(歯科衛生士、米澤歯科醫院)、米澤大地氏(兵庫県開業)
■第2部
座長:石田氏、米澤氏
演者:寺西氏、中島氏、安部明美氏(歯科衛生士、いしだ歯科・小児歯科クリニック)、石田嘉彦氏(大阪府開業)、太田めぐみ氏(歯科衛生士、医療法人おくだ歯科医院歯周病・インプラントセンター)、奥田裕太氏(大阪府開業)

歯科医師/歯科衛生士合同セッション
■セッション3「第6巻執筆者ケースプレゼンテーション」
座長:中居氏
演者:野阪氏、松田博文氏(奈良県開業)、吉竹賢祐氏(大阪府開業)
■セッション4「医原性の生物学的合併症」
座長:野阪氏
演者:奥田氏、中島氏、赤野氏(大阪府開業)

2日目の「第8回:審美的合併症」(中田大会長)では、午前に歯科医師向けセッションと歯科衛生士向けセッション、午後に歯科医師/歯科衛生士合同セッションおよび大会長講演が行われた。以下に当日の各セッションテーマと演者を示す。

歯科医師向けセッション
■セッション1「審美的トラブルはどこで起こるのか?」
座長:十河氏
演者:平山富興氏(大阪府開業)、瀧野裕行氏(京都府開業)
■セッション2「インフォームドコンセントのトラブル」
座長:和田氏
演者:宗像氏

歯科衛生士向けセッション
■レクチャー「審美的トラブルはどこで起こるのか?」
座長:寺西氏、安部氏
演者:増田英人氏(大阪府開業)、一柳通宣氏(デンテックインターナショナル株式会社)、大森有樹氏(大阪府開業)

歯科医師/歯科衛生士合同セッション
■セッション3「SAFE検討会 審美領域のトラブルを斬る」
座長:米澤氏
コメンテーター:中田氏(京都府開業)、中島氏、野阪氏
演者:泉谷剛行氏(大阪府開業)、奥田浩規氏(兵庫県開業)、萩原 誠氏(兵庫県勤務)、岡本吉史氏(大阪府開業)、増田氏
■セッション4「大会長講演」
座長:赤野氏
演者:中田氏

 いずれの講演も過去のトラブルから学ぶ貴重な機会であり、若手からベテランの参加者まで熱心に聞き入っている様子が見られた。

 また会場では、SAFE Troubleshooting Guideシリーズの完結を祝って、1日目に『SAFE Troubleshooting Guide Volume 6 生物学的合併症編 インプラント周囲炎のリカバリーとメインテナンス時のトラブル回避』(2021年小社刊)、2日目に『SAFE Troubleshooting Guide Volume 5 審美的合併症編 診断と治療技術がもたらすインプラント審美の記録』(2020年小社刊)の執筆陣によるサイン会が行われた。

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