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2024年4月7日

「天野敦雄教授 ご退職を祝う会」が開催

約160名が氏のこれまでの業績をたたえる

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 さる4月7日(日)、ホテルニューオータニ大阪(大阪府)において、「天野敦雄教授 ご退職を祝う会」(大阪大学予防歯科構成員を中心とした「天野敦雄教授 ご退職を祝う会」実行委員会主催)が開催された。今年3月に大阪大学教授職を定年退職した天野氏のこれまでの業績をたたえるべく約160名が参集。教授として24年間、臨床や研究活動のかたわら多数の講演・執筆に携わった氏の活躍の幅を示すように、研究者や歯科医療者だけでなく、産業界からの参加者も多く見られた。

 実行委員長の久保庭雅恵氏(阪大大学院准教授)の開会の挨拶の後、まず以下の方々がお祝いの言葉を述べた。

・西村理行氏(阪大大学院歯学研究科長・歯学部長)
・林 美加子氏(阪大歯学部附属病院 前病院長)
・三宅達郎氏(日本口腔衛生学会理事長)
・深田拓司氏(大阪府歯科医師会会長)
・平田善彦氏(サラヤ株式会社取締役)

 その後、山中一剛氏(株式会社ヨシダ代表取締役社長)による乾杯の音頭を経て、歓談の時間へ。生演奏の弦楽四重奏をBGMに、余興のマジックショーのほか、天野先生と親交のあるProf. George Hajishengallis(米国・ペンシルバニア大学)やProf. Richard Lamont(米国・ルイビル大学)など、海外の研究者からのビデオメッセージが披露された。

 宴の終盤には、平野裕之氏(阪大歯学部同窓会会長)による名誉会員証の贈呈と竹内洋輝氏(阪大歯学部附属病院講師)による記念品目録の贈呈にくわえ、以下の方々により祝いの言葉が贈られた。

・竹下哲生氏(阪大歯学部予防歯科学教室同門会会長)
・秋山茂久氏(阪大歯学部附属病院障害者歯科治療部部長)
・稲葉裕明氏(阪大大学院歯学研究科先端機器情報学教室OB会)
・坂中哲人氏(阪大大学院歯学研究科予防歯科学講座)

 さらに、予防歯科学講座若手一同より、サプライズでグロリオーサの花冠の贈呈があり、最後は花冠をつけた天野氏が登壇。大阪大学歯学部在学中から、ニューヨーク留学、附属病院での障害者歯科治療の経験、予防歯科研究室を立ち上げた当時の思い出などを振り返りつつ、これまで自身を支えてくれた人々に謝辞を述べた。氏は、もともと大学卒業後は故郷の高知県に帰るつもりであったが、折々に恩師たちの「やってみないか」というオファーに応じているうちに、ここまできたという。「坂本龍馬になるつもりが、流れ流されてジョン万次郎のようだ」というジョークが聴衆をおおいにわかせた。

 氏は今後、大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学講座特任教授を務めるかたわら、高知県にて「健口あまの」という個人事業を立ち上げ、新たな人生を歩む。「心から、これまで本当にありがとうございました!」という締めくくりの言葉に、会場は割れんばかりの拍手を送った。