さる11月14日（土）・15日（日）の2日間、滋賀県立長浜ドーム宿泊研修館（滋賀県）において、「ET（Eternal Teeth）の会」が開催され、会場には5医院30余名が参集した。

　昨年開催された「ETの会」同窓会をきっかけに再出発した同会であるが、元来の1本1本の歯、1人ひとりの患者と向き合う歯科治療を遂行する基本姿勢はそのままに、歯科医師や歯科衛生士などのスタッフ、医院単位のグループ発表など5つの発表が行われた。また今回は、岡　賢二氏（大阪府開業）と秋元秀俊氏（歯科ジャーナリスト）が発表に対するコメンテーターとして迎えられた。

　このうち伊藤　中氏（大阪府開業）による講演「宿星～伊藤歯科クリニックの行方～」では、ETの会と自院の変遷を重ねあわせながら、それぞれの時期に行った症例と目指したものを紹介した。その中で定期的メインテナンスの効果について自院での統計を示し、症例を分析・分類し、統計をとって理論的に明文化することが臨床において取り組むべき課題を明らかにするという点に触れた。

　さらに河村晴美氏（有限会社ハートプロ代表取締役）による特別講演「輝く人のためのWIN-WINコミュニケーション～ヴィーナスコーチング（R）」も行われた。有効なコミュニケーションをとるための傾聴スキル、承認スキル、質問スキルについて参加者同士が体感するワークショップに会場内が湧くなど、和やかながらも密度の高い2日間となった。