学会|2026年9月8日掲載

「Vital Pulp Therapy最前線」をテーマに、泉 英之氏、辺見浩一氏が講演

西日本歯内療法学会、第24回研修会を開催

西日本歯内療法学会、第24回研修会を開催

 さる9月6日(日)、大阪歯科大学100周年記念講堂(大阪府)において、西日本歯内療法学会第24回研修会(木ノ本喜史会長)が開催され、約100名が参加し盛会となった。稲本雄之氏(兵庫県開業)による司会進行の下、会長の木ノ本氏(大阪府開業)が開会の辞を述べ、研修会がスタートした。

 まず午前は、古川尊寛氏(大阪府開業)、富永敏彦氏(徳島県開業)の座長の下、一般口演が行われた。演題、演者を以下に示す。

「陥入歯に対して再根管治療および外科的歯内療法を行った一症例」松井翔平氏(奈良県勤務)
「陥入歯(上顎側切歯)に対する治療方法と予後の考察」青山貴則氏(北海道開業)
「穿孔を伴う上顎犬歯に対して歯内療法および歯周組織再生療法を行った症例」西本真太朗氏(大阪大学)
「狭窄・閉塞根管に対する高周波通電の応用」秋月皆人氏(徳島大学)

 各口演後には、会場の参加者との活発な質疑応答が行われた。

 午後は、福西一浩氏(大阪府開業)の座長の下、特別講演「Vital Pulp Therapy 最前線」が行われた。まず、辺見浩一氏(東京都開業)が「深在性う蝕に対するVital Pulp Therapyの到達点とこれからの課題―患者のための臨床判断を考える―」と題して登壇。氏は、深在性う蝕における診断、う蝕除去、露髄時の評価、断髄の位置づけなどを多くの文献や臨床例とともに解説。歯髄がより残せる時代になってきた現在、目の前の患者に最良の治療選択をすることが大切とまとめた。

 つづいて、泉英之氏(滋賀県開業)が「全部断髄―不可逆性歯髄炎に対する新しい治療オプション―」と題して登壇。氏は、臨床疫学の視点から、論文のデータを見る際の注意点を述べるとともに、歯根完成歯の症候性不可逆性歯髄炎に対する新たな治療選択肢としての全部断髄について解説。正しい知識をもって、“治る歯髄”を正しく見極めようとまとめた。

 最後に、ディスカッションが行われ、座長の福西氏からのさまざまな質問に対して、両氏は1つひとつていねいに回答。参加者は「Vital Pulp Therapyの最前線」について学ぶことができた1日となった。なお、ザ・クインテッセンス2026年6月号では、泉氏と辺見氏による対談「最新知見に基づくVital Pulp Therapyの再評価」を掲載している。

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