2021年7月号掲載
多職種連携の先にある医市連携に向けて
GUEST EDITORIAL 口腔ケアアンバサダー制度〜お口キラキラ10か年計画〜スタート!
※本記事は、「ザ・クインテッセンス 2021年7月号」より抜粋して掲載。
はじめに
皆様,こんにちは.日本口腔ケア学会口腔ケアアンバサダー委員会委員長の米永一理です.本稿では,2021年4月に創設されました「口腔ケアアンバサダー制度」,および「キラキラ計画」についてご紹介します(図1).

1 . 口腔ケアアンバサダー制度とは?
1) 日本では世界最先端の高齢者口腔ケアが行われている
世界でも類をみない超高齢社会を迎えた本邦では,高齢者の口腔ケアにおいても世界最先端の経験をしています.とくに,セルフケアのできなくなった方への口腔ケアに関する知識,技術は,否応なしに進歩しつつあると思います.実際,すでに日本を含む東アジアは世界最大の口腔ケアマーケットとなっており,今後本邦を筆頭として,ますますの発展が予想されます.
2) 多職種連携の先にある医市連携(医療と市民,市場,市政との連携)の準備を
現在,口腔ケアは歯科医師や歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアに加え,多職種を含めたチームで行う口腔ケア(マネジメントケア)が行われていると思います.そして今後は, セルフケアに加え, 介助による正しい口腔ケアの知識, 技術を,市民(住民)や市場(産業),市政(行政)などを巻き込んで,システマティックに普及させていく必要性があります(システマティックケア,図2).このようなケアを実現するためには,多職種連携の先にある医市連携(いしれんけい)の準備を,しっかりと進めておきたいものです.

図2 口腔ケア浸透のための3段階.
3) 本邦で唯一の一般人を医療系の学会が認定する制度
口腔ケアアンバサダーは,筆者が把握しているなかでは,医学・歯学系の主な学会で一般人までも含めて認定する本邦初の認定制度です.また,世界に向けても,一般市民を巻き込んだ公衆衛生活動は,高齢者口腔ケアにおいて世界最先端をいくわれわれの新しい道標になると期待しています.なお,口腔ケアアンバサダーの資格取得者にとっても,学会が認定する資格試験制度ですので,名刺や, 履歴書, 内申書, ホームページなどにも記載でき,活躍の糧になると考えています.
4) どうやったら口腔ケアアンバサダーになれるか
試験概要は,図3に示すとおりであり,基本的には,英検®や漢検®などと同じCBT試験を受けていただくこととなります.全国300地点以上で,ほぼ毎日受験することができます.できれば,受験料をもっと抑えたかったですが,CBTシステムの利用料が高額であり,このような設定となっています.また図4のような規約を定め,さらにいくつかの特典を準備しています.
試験対策
口腔ケアアンバサダー委員会監修の口腔ケアアンバサダー試験対策正誤問題集を,口腔ケアアンバサダー委員会ホームページ(図5)よりダウンロード可能です.また解説動画を視聴することもできるため,受験前にぜひご覧いただければと思います.

図3 口腔ケアアンバサダーの試験概要.

図4 口腔ケアアンバサダーの規約(抜粋)と特典.

図5 口腔ケアアンバサダー委員会ホームページ.
2 .「キラキラ計画」とは?
1) 8020に次ぐ口腔を象徴する言葉として
口腔保健活動を広く知ってもらうためには,一般の方々にいかに興味をもってもらえるかがカギとなります.よって,口腔ケアアンバサダー委員会では,口腔ケアに興味関心をもち,皆さんのお口がきれいになることを目標として,2021年から「お口キラキラ10か年計画(通称:キラキラ計画,Kirakira)」をスタートすることとしました. これは,InstagramやSNSのハッシュタグなどでの拡散を狙った活動でもあります.筆者は,「8020」のように数年後に流行語大賞にノミネートされるぐらいのムーブメントになるといいなと夢見ています.
2)世界に向けての「Kirakira」
このキラキラ計画を通して,口腔ケアに関心をもってもらい,より健康的に長生きをする人を増やしていくことを目的としています.また,このお口「Kirakira」という言葉が,「Kawaii」に次ぐ日本発のワードとして,世界に認知されることを目指しています.これにより,世界における日本の貢献度を高めることにつながると期待しています.
まとめ:今後の展望
このようなキラキラした活動は,医療者,またこれらの健康活動にかかわる企業や団体の姿勢,あり方を,多くの人に知ってもらえる場にもなると思います.医療や各産業が今まで以上に小中高生にとって魅力ある,憧れの職業となるためには,われわれがどれだけ楽しんで,わくわくするような仕事をしているかを示すことができるかにかかっていると考えます.各関係者が積み上げた実績が,社会評価となり,国の政策に反映され,国の発展につながります.「口腔ケアアンバサダー制度」および「キラキラ計画」がこの一翼を担えることを願っています.そのためにも先生方のご支援,ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします.
2) 多職種連携の先にある医市連携(医療と市民,市場,市政との連携)の準備を
現在,口腔ケアは歯科医師や歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアに加え,多職種を含めたチームで行う口腔ケア(マネジメントケア)が行われていると思います.そして今後は, セルフケアに加え, 介助による正しい口腔ケアの知識, 技術を,市民(住民)や市場(産業),市政(行政)などを巻き込んで,システマティックに普及させていく必要性があります(システマティックケア,図2).このようなケアを実現するためには,多職種連携の先にある医市連携(いしれんけい)の準備を,しっかりと進めておきたいものです.

3) 本邦で唯一の一般人を医療系の学会が認定する制度
口腔ケアアンバサダーは,筆者が把握しているなかでは,医学・歯学系の主な学会で一般人までも含めて認定する本邦初の認定制度です.また,世界に向けても,一般市民を巻き込んだ公衆衛生活動は,高齢者口腔ケアにおいて世界最先端をいくわれわれの新しい道標になると期待しています.なお,口腔ケアアンバサダーの資格取得者にとっても,学会が認定する資格試験制度ですので,名刺や, 履歴書, 内申書, ホームページなどにも記載でき,活躍の糧になると考えています.
4) どうやったら口腔ケアアンバサダーになれるか
試験概要は,図3に示すとおりであり,基本的には,英検®や漢検®などと同じCBT試験を受けていただくこととなります.全国300地点以上で,ほぼ毎日受験することができます.できれば,受験料をもっと抑えたかったですが,CBTシステムの利用料が高額であり,このような設定となっています.また図4のような規約を定め,さらにいくつかの特典を準備しています.
試験対策
口腔ケアアンバサダー委員会監修の口腔ケアアンバサダー試験対策正誤問題集を,口腔ケアアンバサダー委員会ホームページ(図5)よりダウンロード可能です.また解説動画を視聴することもできるため,受験前にぜひご覧いただければと思います.



2 .「キラキラ計画」とは?
1) 8020に次ぐ口腔を象徴する言葉として
口腔保健活動を広く知ってもらうためには,一般の方々にいかに興味をもってもらえるかがカギとなります.よって,口腔ケアアンバサダー委員会では,口腔ケアに興味関心をもち,皆さんのお口がきれいになることを目標として,2021年から「お口キラキラ10か年計画(通称:キラキラ計画,Kirakira)」をスタートすることとしました. これは,InstagramやSNSのハッシュタグなどでの拡散を狙った活動でもあります.筆者は,「8020」のように数年後に流行語大賞にノミネートされるぐらいのムーブメントになるといいなと夢見ています.
2)世界に向けての「Kirakira」
このキラキラ計画を通して,口腔ケアに関心をもってもらい,より健康的に長生きをする人を増やしていくことを目的としています.また,このお口「Kirakira」という言葉が,「Kawaii」に次ぐ日本発のワードとして,世界に認知されることを目指しています.これにより,世界における日本の貢献度を高めることにつながると期待しています.
まとめ:今後の展望
このようなキラキラした活動は,医療者,またこれらの健康活動にかかわる企業や団体の姿勢,あり方を,多くの人に知ってもらえる場にもなると思います.医療や各産業が今まで以上に小中高生にとって魅力ある,憧れの職業となるためには,われわれがどれだけ楽しんで,わくわくするような仕事をしているかを示すことができるかにかかっていると考えます.各関係者が積み上げた実績が,社会評価となり,国の政策に反映され,国の発展につながります.「口腔ケアアンバサダー制度」および「キラキラ計画」がこの一翼を担えることを願っています.そのためにも先生方のご支援,ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします.