2025年12月号掲載
CHEERS!(第28回)
※本記事は、「歯科衛生士 2025年4月号」より抜粋して掲載。
新人が診療後、残って歯周組織検査の練習をしています。歯牙の形態は学びました。歯根形態もマスター。でも、模型でのプロービング練習はたどたどしく、挿入角度もおかしいし、そもそも歯肉溝にプローブが入りません。ウォーキングプロービングなんて夢のまた夢です。院長が「俺の口でやってみな」と男気を見せてくれました。私は、心の底から阻止しようとしましたがやめました。院長の思いを汲んだからです。予想どおり全顎1時間近くかかったプロービングで、院長の歯肉はギジョギジョになりました。終わってから院長は新人に聞こえないよう、「正直、俺が患者だったらもう来ないな」と小さく呟きました。でしょうね。新人はとても落ち込んでいる。今にも泣き出しそうです。ちょっと泣いていたかもしれない。