学会|2026年3月10日掲載

世界各国のインプラントロジスト約1,000名が米国首都ワシントンD.C.に参集

AO 2026 Annual Meeting開催

AO 2026 Annual Meeting開催

 さる3月5日(木)から7日(土)までの3日間、ウォルター・E・ワシントンコンベンションセンター(米国・ワシントンD.C.)において、AO(Academy of Osseointegration)2026 Annual Meetingが、“Make a Difference: Transforming the Lives of our Patients and Ourselves,”をテーマに、世界各国から約1,000名を集め、盛大に開催された。日本からの参加者は約50名と2025年よりも増加傾向にあった。

 本会はプログラムチェアマンのPaul A. Fugazzotto氏(マサチューセッツ州ミルトン開業)の「歯科と生活に関する『Why』について答えを見つける3日間である」というメッセージとAOプレジデントのRobert Vogel氏(フロリダ州 パーム・ビーチ・ガーデンズ開業)の」挨拶で幕を開けた。

 1日目のオープニングシンポジウムは、「It’s All About the Whyすべては『なぜ』にかかっている」と題され、基調講演者であるBunmi Tokede氏(UTヘルス・ヒューストン准教授)によるユニークですばらしいプレゼンテーション「方法よりもなぜ:AI時代の患者中心のケア」で幕を開けた。その後、世界的に著名な臨床医や研究者が、インプラントが患者の生活の質に与える影響、デジタル技術の適切な活用、そして日々の診療や治療結果への影響などについて深く掘り下げた。

 ほかには、新進リーダーによるセッション、企業フォーラム、展示ホールでの歓迎レセプション、eポスター発表などが行われた。

 2日目のメインセッションでは、午前中に「部分歯列患者の治療」、午後に「全歯列患者の治療(軽度、中等度、重度の萎縮をカバー)」を取り上げ、それぞれの患者シナリオに対する固有の概念と課題に焦点が当てられた。

 また、ハンズオンワークショップは、即時およびデジタルプロビジョナル化、アバットメントスクリューの緩みや破損の管理に関するものが開催された。ランチタイムには、若手臨床医昼食会も開催された。

 2日目終了後には、レセプションパーティー「オッセオブラスト・レセプション」が、Marriott Marquis Washington, DCにおいて行われ、参加者一同最高の時を過ごした。

 3日目は、骨再生誘導に関する実践ワークショップや歯科衛生士プログラムなど、刺激的なセッションが多数あった。午前中の全体会議「合併症:なぜ起こるのか」では、熟練の臨床医の経験と失敗談から学ぶ貴重な機会となった。ランチタイムには、「マスターとのランチ」で専門家から直接マンツーマンの円卓討論で学ぶことができる機会があった。また、画期的なセッション「インプラント歯科ビジネス」では、新人歯科医師が今日の個人診療の課題を克服し、ストレスを軽減し、収益性を最大化できるよう支援することを目的とされていた。午後の最後のワークショップでは、Zygomatic(頬骨)インプラントとPterygoid(翼状骨)インプラントについて考察された。

 閉会シンポジウム「私たちの『Whyなぜ』に答える」では、審美ゾーンの増強における「長寿のための治療」と「患者さんの生活の質の向上」に焦点を当て、議論を新たな次元へと進めた。

 なお、Best Clinical Innovations Presentation部門では永井利樹氏(インディアナ大学歯学部補綴科 Assistant professor)が受賞し、ePoster Presentation部門では福場駿介氏(東京科学大学大学院口腔再生再建学)が2位を受賞し、日本の歯科臨床のレベルの高さを世界に示した。

 次回は、きたる2027年3月11日から13日までの3日間、サンディエゴ(米国)において開催予定である。

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