2026年8月号掲載

~補綴臨床から拡がるデジタル活用~

【PR】保険診療で活かすIOS

※本記事は、「ザ・クインテッセンス 2026年8月号」より抜粋して掲載

令和8年度診療報酬改定の変更点

 令和8年度診療報酬改定で、口腔内スキャナー(Intraoral Scanner : IOS)を用いた光学印象の対象としてCAD/CAM冠が追加されました。本稿では、IOSを用いた光学印象のメリットなどを見ていきたいと思います。

IOSを用いた光学印象のメリット

 今回の改定で、従来までCAD/CAMインレーが1歯につき100点だったものがCAD/CAM冠まで範囲が広がって150点になり、一般臨床家のIOSへの関心がさらに高まったと思います。

 一方で、導入コストがかかりますから、投資回収が気になる方も多いことでしょう。光学印象は150点、アナログ印象は82点で、印象採得をアナログから光学印象に変更することで1回あたり680円に利益になります。100万円のIOSでは1,471回、一例として試算すると、500万円のIOSでは約7,353回で回収できる計算となります。

 ただ、IOSに関していえば、コスト面の回収だけでなく、診療にもたらす価値(時間的価値・臨床的価値)を重視したほうがよいと私は考えています。すなわち、IOSを導入することで、①再印象する手間や材料費の削減、②チェアタイムの短縮、③院内運用のしやすさといったメリットが挙げられ、時間的価値の創出はIOSの主要なメリットの一つと考えています。

iTero LuminaTMの有用性

 インビザライン・ジャパン社の最新IOSであるiTero LuminaTMは、従来の2倍のスキャン速度、3倍のスキャン範囲、ワンドサイズが50%小型化が実現され、精確な全顎スキャンをサポートします。それにより、スタッフ間のスキャン品質や操作性のばらつき低減が期待されました。これは非常に大きな利点であると思います。

IOS導入を機に院内デジタルワークフロー構築を

 当院では、iTero LuminaTMをマウスピース矯正(インビザライン矯正)、インプラントのサージカルガイド製作や上部構造製作、CAD/CAMインレー・CAD/CAM冠の印象採得、セラミック修復などに活用しています。なかでも、マウスピース矯正では、スマートフォンやタブレット端末にインストールされたインビザライン専用のアプリで撮影した顔写真データと、iTero LuminaTMで口腔内をスキャンしたデータを基にマウスピース矯正の治療計画であるクリンチェックを作成して患者さんに説明し、マウスピース矯正を勧めています。

 ぜひ、IOS導入を機に医院でデジタルワークフローを構築いただければと思います。なお、IOSによる光学印象の実際は、下記より私の講演動画にてご覧いただけます。

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