2013年3月31日掲載

<font color='green'><b>藤本研修会、2013年度OB会総会講演会を開催</b></font>

<font color='green'><b>藤本研修会、2013年度OB会総会講演会を開催</b></font>
 さる3月31日(日)、東京歯科大学(東京都)において、藤本研修会2013年度OB会総会講演会「All Ceramic Restorationのサイエンスと臨床」(主宰:藤本順平氏)が行われた。  まず、最初に藤本順平氏(藤本研修会主宰、東京都開業)より、開会のあいさつと本年2月に米国シカゴで行われたミッドウインターミーティングの学会報告が行われた。その後、石部元朗氏(山梨県開業)が「Part1 セラミックレストレーションの概要と臨床」と題して講演を行った。石部氏は、まずセラミック修復物を「モノリシック」と「バイ(マルチ)レイヤード」という修復物構造で大別したうえで、それぞれの詳細を臨床例および留学時(ワシントン大学補綴専門課程)の自身の研究論文などを交えて解説した。  午後は、岡村光信氏(藤本研修会第8期生、福岡県開業)が登壇。岡村氏は、まずセラミック修復物に含まれるシリカの含有量によって「シリカベース」と「ノンシリカベース」に大別し、下記の構成で両者それぞれの臨床応用法を述べた。 「Part2メタルフリー修復の為のボンディング」 「Part3 ボンディング材の歴史的変遷」 「Part4 グラスセラミックの臨床応用」 「Part5 アルミナ及びジルコニアコーピングの臨床応用 「Part6 接着性レジンセメントの分類」  午前、午後を通じて「オールセラミック修復」と一口にいっても、その材料、適応症例や治療工程はさまざまであり、それらの詳細を理解して臨床応用に臨まなければならないことがうかがえた。また、両演者とも、これまでの臨床経験から、前出のモノリシックは臼歯部に、バイレイヤードは前歯部に適応することで意見が一致していた。  会場は150名を越える参加者で終日熱気を帯び、同会の結束力の強さがうかがえる講演会であった。

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